(聯合ニュース 2024/12/27)
韓国国会は27日、本会議を開き、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の権限を代行する韓悳洙(ハン・ドクス)首相の弾劾訴追案を可決した。大統領が弾劾された後、代行を務める首相も弾劾されるのは初めて。
本会議には在籍議員300人中192人が出席し、賛成192票で弾劾案が可決された。
採決前、禹元植(ウ・ウォンシク)国会議長は韓氏の弾劾では大統領と同じ在籍議員の3分の2(200人)以上の賛成ではなく、首相の弾劾に必要な過半数の賛成が可決条件となると表明した。
与党「国民の力」のほとんどの議員は採決を欠席した。同党は採決で反対することを党の方針として決めたが、可決条件が過半数の賛成になる場合は採決に参加しない方針だった。
最大野党「共に民主党」は26日、韓氏の弾劾案を発議した。
弾劾案には弾劾の理由として▼尹大統領夫人の金建希(キム・ゴンヒ)氏を巡る疑惑を政府から独立した特別検察官に捜査させるための特別法案の拒否権行使放置▼「非常戒厳」を巡る内乱行為の共謀・黙認・ほう助▼憲法裁判所の裁判官の任命拒否――など5件が明記された。
韓氏は国会から「弾劾訴追議決書」を受け取り職務が停止した。崔相穆(チェ・サンモク)経済副首相兼企画財政部長官が大統領と首相の代行を務める。
憲法裁は180日以内に韓氏を罷免するかどうか判断する。
ただ、大統領代行の弾劾案の可決条件を巡る論争が解消されておらず、与野党の攻防が続けられる見通しだ。国民の力は憲法裁に弾劾案の効力停止を求める仮処分を申し立てた。(金泰均)
(朝日新聞 2024/12/27)
韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領の権限を代行する韓悳洙(ハンドクス)首相の弾劾(だんがい)訴追案が27日、国会本会議で野党などの賛成で可決された。韓氏は職務停止になり、権限代行は崔相穆(チェサンモク)経済副首相兼企画財政相が担う。韓国で大統領に次いで権限代行の首相まで弾劾訴追されるのは初めて。政治の混乱は深まるばかりだ。
尹氏の弾劾審判を担う憲法裁判所の裁判官の欠員補充をめぐり、韓氏が「任命を保留する」と述べて事実上拒否したことに、最大野党・共に民主党が反発。同党が弾劾案を提出していた。
憲法裁の裁判官は9人のうち3人が欠員。6人の賛成で尹氏の罷免(ひめん)が決まるため、補充を求める野党と、韓氏には任命権限がないとする与党が対立していた。
弾劾案で共に民主党は、尹氏の非常戒厳宣布による「内乱犯罪」を韓氏が少なくとも黙認したとも主張した。
弾劾案は、在籍議員(300人)の半数を超える192人の賛成で可決された。首相の弾劾訴追は過半数で可決されるが、与党・国民の力は権限代行の場合には大統領と同じ3分の2の賛成が必要だとし、効力停止を求める仮処分を憲法裁に申請した。
崔氏は経済官僚出身。尹政権では大統領府の経済首席秘書官も務めた。韓氏の職務停止を受け、「代行の代行」の崔氏が国政のかじ取りを担うことになり、外交・内政ともに大幅な停滞が避けられない見通しだ。(太田成美)
そして、韓国人は民主主義の限界をも身をもって示した。民主主義ではその国民の民度相応の政治しか行われないという。
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