(産経新聞 2024/11/25)
共同通信は、2022年8月15日に自民党の生稲晃子参院議員が靖国神社に参拝したと報じたのは誤りだったと発表した。全文は次の通り。
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共同通信は2022年8月15日の終戦の日の靖国神社参拝に関する記事で、自民党の生稲晃子参院議員(現外務政務官)が参拝したと報じましたが、正しくは生稲氏は参拝しておらず、誤った報道でした。生稲氏が今月24日、日本政府代表として出席した世界文化遺産「佐渡島の金山」の労働者追悼式に韓国政府関係者が参加を見送ったことに関連した複数の記事でも、生稲氏が参拝したと断定的に報じました。
生稲氏が今月24日に参院議員就任後の靖国参拝を否定し、当時の取材過程を調べました。その結果、靖国神社への国会議員の出入りを取材する過程で生稲氏が境内に入るのを見たとの報告がありましたが、本人に直接の確認取材をしないまま記事化したと分かりました。
また、当日参拝した複数の自民党議員が共同通信に「生稲氏はいなかった」と述べました。生稲氏が否定したことと併せ、当初の報告が見間違えだったと判断しました。
誤った記事は国内外に配信しました。韓国外務省は「生稲議員が22年8月15日に靖国神社を参拝したものと承知している」とコメントしていました。日韓外交に影響した可能性があります。韓国外務省は25日、不参加としたのは追悼の辞の内容などが世界遺産登録に賛成するに当たって日本と合意していた水準に満たないためだったと説明しました。
高橋直人編集局長の話 生稲議員をはじめ、新潟県や佐渡市、追悼式実行委員会などの地元関係者、読者の皆さまにご迷惑をおかけし、深くおわびします。取材の在り方を含めて再発防止策を徹底します。
(聯合ニュース 2024/11/25)
新潟県佐渡市で日本側が24日に開いた世界文化遺産「佐渡島の金山」の労働者追悼式に韓国側が参加せず、朝鮮半島出身の労働者らが戦時中に住んでいた寮の跡地で25日に独自の追悼行事を行ったことについて、韓国外交部は「すでに明らかにしたように歴史(問題)で日本側と妥協しないという政府の確固たる意思を示したもの」とし、「日本側の追悼の辞の内容などの関連事項が佐渡金山の(世界遺産)登録時に合意した内容の水準を満たしていないことが重要な考慮事項だった」と説明した。
韓国政府は23日に日本側追悼式への参加見送りを発表した際、「諸般の事情を考慮したもの」とのみ説明していたが、追悼の辞などが双方の合意に反していたことを明らかにした。
共同通信はこの日、生稲晃子外務政務官が2022年8月15日に靖国神社に参拝したと報じたのは誤りだったと発表した。韓国側の発表は共同通信の訂正報道があった直後に出された。韓国が日本側の追悼式に出席しなかった背景には、太平洋戦争のA級戦犯らが合祀(ごうし)された靖国神社を参拝した生稲氏が日本政府代表として出席することや、追悼の辞などを巡り意見の隔たりが縮まらなかったことが理由とみられていた。共同通信の訂正報道について、韓国外交部の当局者は「追悼式への不参加の決定は諸般の事情を考慮したもの」と述べ、追悼式に参加しなかった理由は生稲氏の靖国神社参拝問題だけではなかったことを明らかにした。
最近マスコミ界隈では、SNSのフェイクニュースが地方選挙に影響を与えたなどと、その情報発信の信憑性を問題にしてSNSを叩いてるけど、大手マスコミによるフェイクニュースが国家間の外交問題を引き起こした今回の一件はもっと重視すべき。今後のためにも、マスコミによるフェイクニュースには何らかの罰則を法制化しないと。
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