(産経新聞 2024/11/16)
黒田勝弘(ソウル駐在客員論説委員)
いわゆる慰安婦問題で長年、韓国内外で日本非難の運動を率いてきた尹美香(ユン・ミヒャン)前国会議員(元韓国挺身隊問題対策協議会代表)の寄付金横領疑惑を巡り、やっと韓国最高裁で有罪が確定した。メディアの関心は、有罪確定だと議員失職なのに任期(4年)終了後の判決では意味ないじゃないかというものだが、それでも判決は慰安婦問題の〝終焉(しゅうえん)〟と反日闘士の栄枯盛衰をあらためて印象付けるものだ。
筆者は彼女とは悪縁がある。25年前、自著『韓国人の歴史観』(文春新書)の内容が韓国で紹介された直後、元慰安婦の年配女性を連れて何回も抗議に押しかけてきた。筆者が「日本軍と慰安婦の関係は〝強制と謝罪〟論者がいう敵対関係ではなく協力関係だった」「現代の日本人の一人として彼女らに述べる言葉があるとすれば〝感謝と慰労〟だ」と書いたことに猛反発し、絶版を要求するものだった。
これは物別れに終わったがあれから四半世紀。彼女は元慰安婦に付き添う名士として毎週、日本大使館前デモで弁舌を振るい、世界中に「日本軍性奴隷20万人」説を宣伝して回り、4年前ついに国会議員にまで上り詰めた。お金にかかわる疑惑が出た後、味方だった韓国メディアからも見放されてしまったが、この人生どこか切ない感じがしないでもない。
第二第三の慰安婦ネタがあり反日闘士が控えていますよ
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