(サーチコリア 2024/11/13)
日本の「折り紙」と似ている韓国の「ジョンイジョプキ」が世界化に向けて動き出している。ジョンイは「紙」、ジョプキは「折る」という意味の韓国語だ。
韓国の紙文化財団・世界ジョンイジョプキ連合は最近、ソウル中区のジョンイナラ博物館で「韓紙」のユネスコ無形文化遺産登録を祈願し、ジョンイジョプキの世界化を誓う「2024 コッカル祭り、ジョイ!大韓民国ジョンイジョプキ・紙文化コンベンション」をオンラインとオフラインで開催した。
ジョンイジョプキ愛好家150人余りが参加したこのイベントは、「紙文化の日」(11月11日)を記念し、K-ジョンイジョプキ再創造運動37周年と紙文化財団設立19周年を兼ねて開催された。
ノ・ヨンヘ理事長はジョンイジョプキと韓国の紙文化の世界化宣言文を朗読し、「私たちの伝統である韓紙が2026年にユネスコ人類無形文化遺産に登録され、K-ジョンイジョプキを世界に広く知らしめるため、ジョンイジョプキ愛好家たちの力を一つに結集したい」と抱負を語った。
▲ジョンイジョプキ作品「灯をともして」(写真=韓国紙文化財団)
▲ジョンイジョプキ作品「新年の豚」(写真=韓国紙文化財団)
◇世界化に向けた活動が活発
今年に入ってジョンイジョプキの世界化に向けた動きが本格化している。
去る9月には紙文化財団・世界ジョンイジョプキ連合が日本関西地域のハングル学校協議会とジョンイジョプキの普及を目的とした業務協約(MOU)を締結したと発表した。
今回の協約に基づき、財団は大阪、広島、福岡、神戸など日本西部地域にある75校のハングル学校に通う約3500人の学生と教師にジョンイジョプキを伝授し、ジョンイジョプキの世界的な普及に積極的に取り組むことになるという。
ハングル学校協議会のイ・ウンスク会長は「日本の折り紙に慣れている在日同胞の次世代に、韓国の伝統的なジョンイジョプキを教え、自尊心を高める」と意気込んでいた。
世界では「スシ」や「サケ」と同様に、日本語読みのまま認知されている「オリガミ」だが、そこに一石を投じたいという意思を感じる。
なんでも韓国の折り紙であるジョンイジョプキの起源は、日本の折り紙よりも古いという。
2017年11月11日に「第1回大韓民国ジョンイジョプキ歴史フォーラム」が国会議員開館で開かれたのだが、明女子大学のチェ・グムソク教授は「朝鮮半島の紙の起源は紀元前1世紀よりも前と推測される」とし、以下のように続けた。
「高句麗の陽王21年(西暦610年)、使臣である僧侶・曇徴(タムジン)を通じて、製紙技術と紙文化が日本に伝えられたため、紙を日本に伝えたのは古代韓国である。したがって朝鮮民族のジョンイジョプキの歴史は当然、日本よりもリードしている」
そんな“たしかなルーツ”を持つジョンイジョプキの世界化に向けた活動は、韓国で高く評価されている。
韓国メセナ協会が本日(11月13日)開催し、韓国文化体育観光部が後援する「2024韓国メセナ大会」では、1972年から韓国の優れた紙とジョンイジョプキ文化を保存・発展させているジョンイナラ社が「創意賞」を受賞する予定だ。
ジョンイナラは、ジョンイジョプキ協会、ジョンイナラ博物館、紙文化財団、世界ジョンイジョプキ連合を設立し、紙文化の継承に多方面で努力している。さらに17年にわたり「大韓民国紙文化芸術作品公募大展」を開催し、作家の育成にも力を注いだことが評価された。
はたしてジョンイジョプキがこのまま世界へと羽ばたいていくのか、注目したい。
隣に日本が無かったら今の北朝鮮。
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