(時事ジャーナル/サーチコリア 2024/11/07)
護した動物を安楽死させた容疑で、1審で実刑判決を言い渡された韓国の動物権団体「ケア」のパク・ソヨン元代表が控訴審で懲役刑の執行猶予に減刑された。
パク元代表が犯行をすべて認め、被害回復のために供託金を提出したことが理由だ。1審の裁判所は彼女に懲役2年を言い渡していた。
11月7日、ソウル中央地裁・刑事控訴9部(イ・ソンボク部長判事)は、パク元代表の動物保護法違反容疑に関する控訴審で、懲役2年、執行猶予4年を言い渡した。
裁判所は「公益のための市民団体活動であっても、法律が許す範囲を超えてはならないが、被告人は収容スペースが不足していたという理由で一部の動物を放棄した」とし、「一部の被害者が当審で被告人への厳罰を求めたが、被告人は犯行をすべて認め、被害回復のために一定の金額を供託した」と量刑の理由を説明した。
判決後、パク元代表は取材陣と会い、「私に現場で活動する機会をまだ与えてくださって感謝している」と述べ、「多くの(動物保護)団体ができ、現場がどれほど困難で想像以上に多くの動物が深刻な苦痛に苦しんでいるか、そしてすべてを救うことができないという限界を多くの人が認識するようになったことは、少し幸いなことだと思っている」と語った。
続けて「それにもかかわらず、行政的に、法的に動物虐待に対して依然として寛容な雰囲気が残っている」とし、「活動家たちが(私と同じように)こうした問題に直面する可能性は依然として現在進行形であることが残念だ」と述べた。
支援者に対しては「誤解していた方が現実に気づき、再び戻ってきてくださるおかげで耐えることができた」とし、「支援金については1ウォンたりとも問題はなかったと信じており、今後も支持していただければありがたい」と強調した。
パク元代表は、2015年から2018年にかけて、保護施設内のスペースを確保して動物治療費を削減するために、動物98匹を安楽死させた容疑で2019年12月に在宅起訴された。現行法では、安楽死は獣医のみが行える。また、安楽死の理由も獣医学的な理由、または人に危害を加えた場合に限定されている。
1審ではパク元代表に懲役2年が言い渡された。裁判所は「収容能力について真剣な考慮を欠いたまま動物の保護に熱中し、スペースが不足すると薬物で動物を麻酔し死亡させた」とし、「責任に見合った処罰が避けられない」と説明した。
これ以外にもパク元代表は、2018年8月15日の深夜、他人の飼育場2カ所に無断で入り、時価130万ウォン(約14万3000円)相当の犬5匹をひそかに連れ出した容疑(窃盗および建造物侵入)も受けている。
また、動物の安楽死に関する報道を行った元動物管理局長の個人情報を流出させ、「ケア」の元理事に対して性的な発言を行い、名誉を毀損した容疑もある。
これとは別件で、彼女は2023年9月、春川(チュンチョン)市庁前で違法な犬の屠殺場への制裁を求め、警察官の公務執行を妨害した容疑で起訴され、今年8月に懲役2年、執行猶予3年の判決が確定している。
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