(共同通信 2024/11/06)
 新潟県の「佐渡島の金山」が世界文化遺産に登録されたのを機に地元博物館で展示された朝鮮人労働者の解説が、強制労働を認めない不十分なものだとして、市民団体「強制動員真相究明ネットワーク」(神戸市)が6日までに、政府と、運営する同県佐渡市に改善を求める要請書を送った。送付は5日付。

 要請書は、展示の「朝鮮半島出身者」という文言が民族性を否定する差別的な表現だとして「朝鮮人」と表記することを求めたほか、朝鮮人の動員を「強制労働」と明記することや、差別的な記述がある資料について批判的な解説を加えることなどを求めた

2024No-00
▲戦時中の朝鮮人が「過酷な労働環境」で働いたとの展示=7月、新潟県佐渡市の相川郷土博物館