北朝鮮がコメ支援に不満、「わずか5千トンで借款」
(聯合ニュース 2010/09/19) 


 北朝鮮の海外広報用週刊新聞「統一新報」は19日付の論評で、「南朝鮮(韓国)が大水(洪水)で被害を受けた北(朝鮮)の同胞に水害物資を支援しコメを送ると大騒ぎしたが、実際にふたを開けてみたらコメ5000トンだった」と不満を示し、「その心根、懐の大きさを考えさせるものだ」と非難した。

 同紙は、新義州、開城をはじめほぼ全域で洪水に見舞われ甚大な人的・物的被害が発生し、数多くの田畑が水に浸り、食糧事情が悪化したのは周知の事実だとし、韓国が送るとしたコメ5000トンは、北朝鮮住民の食糧1日分にもならないものだと不平を述べた。さらに、コメは貸したもので後に金で返済するという借款形式だと指摘し、「南北関係の破局的危機を北朝鮮が招いたかのように事実をねじ曲げ、多くの条件を付けた」と主張した。

 これについて統一部関係者は、コメ5000トンは水害の緊急支援が目的で、無償で提供するものだと明らかにしている。

 同紙が無償提供のコメ5000トンを借款だと報じたのは、南北離散家族再会というカードも持ち出し応じた水害支援が、過去に比べ規模が大幅に縮小したコメ5000トンという規模で一段落したことに不満を示すと同時に、韓国の支援を受け入れた北朝鮮当局の決定に対する合理化を図ろうとしたものとみられる。過去に韓国政府が北朝鮮に大規模食糧提供を実施した際は、いずれも借款の形で支援している。

 同紙は「洪水の被害を被った同族に少量のコメを支援することももったいないのなら、統一基金はどう造成するというのか」と指摘。

 「南と北は一つの血肉で、今は統一に向かう過程だ。南北関係を改善するには、心の閉ざされた扉から早急に開くべきだ」と強調した。



北朝鮮にコメとセメント送る…李明博政府発足以来初の支援
(中央日報 2010/09/14)

  政府と大韓赤十字社は北朝鮮の水害救護物資提供要請に関連し、コメ5000トンとセメント1万トンを含め、100億ウォン(約7億円)規模の物品を送ることにした

  柳宗夏(ユ・ジョンハ)大韓赤十字社総裁は13日、ソウル南山洞韓国赤十字本社で記者会見を開き、対北物資提供計画を発表した。

  韓国赤十字社はこの日、北朝鮮に通知文を送り、支援物品の内訳と物資輸送計画を伝えた。コメは国産備蓄米で5キロ100万袋だ。柳総裁は「新義州地域の被災者が8万~9万人」とし「コメ5000トンは20万人を基準として50日分ほど、価格にして80億ウォン近くになる」と説明した。

  コメ支援は李明博(イ・ミョンバク)政府が始まってから初めて行われるものだ。過去、コメ提供の際、40キロ俵で送ったことと違い5キロ包装をするようになったことについて政府当局者は「緊急救護という性格に合うように、より多くの家庭に分配されるようにしようとする主旨だ」と説明した。セメントは40キロ・25万袋分を送る。

  韓国赤十字社は米・セメントのほかにカップめん300万個など非常食糧と生活必需品・医薬品を支援対象に含め、船舶便で新義州地域に伝達する予定だ。必要費用100億ウォンは大部分南北協力基金で充当される。

  柳宗夏(ユ・ジョンハ)総裁は北朝鮮が要求した重装備支援が除かれたことに対し「掘さく機など装備は規模も大きくなるが、他の問題点の検討も必要で、赤十字の人道主義判断を超える事案だと見た」と述べた。政府は関係部処協議過程で軍部に専用される恐れがある重装備は除いたということだ。

  政府は分配透明性の問題を実務接触で北朝鮮に要求する立場だ。しかし一部では政府がセメント輸出国である北朝鮮に大規模セメントを支援するに対して批判も申し立てる。

  柳宗夏総裁は水害物資提供計画を発表し、北朝鮮に離散家族再会のための南北赤十字実務接触を17日、開城で開こうと提案した。ここに北側はこの日、通知文を通じて韓国側の要求を受け入れると伝えてきた。

  北側は通知文で接触場所は開城子男山(ケソン・チャナムサン)旅館で、実務代表は2人にすると知らせてきた。

  ◆「拉北者・国軍捕虜生死確認」=チェ・ソンヨン拉北者家族の集まり代表は13日、ソウル世宗路政府総合庁舍の裏門で記者会見を開き「赤十字実務接触で対北支援・離散家族再会とともに拉北者・国軍捕虜問題が扱われなければならない」と主張した。



昨年は、“トウモロコシ1万トン援助”に対して、「『韓国政府の援助が少なすぎる』と韓国内で非難・冷笑が起きているニダ」と、間接的(?)に不満を表して受け取りを拒否していましたが、今年は受け取るんですね。

盧武鉉政権時は、10万トン単位で“朝貢”を受けていただけに納得できないんでしょうね。


朝鮮に対する支援がケチくさいと南朝鮮内では非難と冷笑が沸き起こっているニダ!