中国粉ミルク事件、被害者に実刑 公共秩序騒乱罪
(共同通信 2010/11/10)  


 中国で2008年に発覚した粉ミルク汚染事件で、被害者家族の代表として活動し、公共秩序騒乱罪に問われた北京市の趙連海氏(38)に対し、北京市の裁判所は10日、懲役2年6月の実刑判決を言い渡した。趙氏は上訴する方針。

 趙氏の弁護士によると、同種事案では大半が懲役1年以下の判決。中国では今年に入り再び汚染粉ミルクが流通していたことが発覚するなど食品安全の問題が相次いでおり、今回の厳しい判決には同問題で政府批判が高まるのを抑える狙いがあるとみられる。

 趙氏の妻は「私たちは被害者。被害者として権利を要求する活動が罪に問われること自体が信じられない」と話した。

 判決では趙氏が路上でメディアの取材を受けたことや、被害者家族の代表の集会を開いたことが同罪に当たると認定された。趙氏は昨年11月に拘束され、翌12月、逮捕されていた。

 同事件では少なくとも6人の乳幼児が死亡し、約30万人の被害者が出た。メラミンを混入した元酪農業者ら2人が死刑となったが、被害者の家族らは補償が不十分として当局側の対応を批判していた



汚染ミルク被害者代表に実刑=社会秩序破壊罪で判決-中国
(時事通信 2010/11/10)

 中国で約30万人に被害が広がった汚染粉ミルク事件で、被害者家族代表として政府に補償を求め、騒ぎを起こしたとして社会秩序破壊の罪に問われた趙連海氏(38)に対し、北京市大興区人民法院(簡裁)は10日、懲役2年半の実刑判決を言い渡した。

 弁護人は「判決は重過ぎ、不公平だ」と述べ、控訴する意向を示した。初公判で「消費者として正当な権利だ」と無罪を主張していた趙氏は判決後、手錠を掛けられるのを拒み、係官によって廷外に連行されたという。



4567434.jpg「うらやましいアルカ?」






 

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