光化門の新しい扁額、3か月で亀裂…「工期短縮のために不十分な乾燥の松を使ったため」
(朝鮮日報 韓国語 2010/11/04)  


文化財庁「乾燥した気候のため」
専門家 「3か月で亀裂は話にならない」
おが屑・ニカワで隙間を埋めた後、再び丹青して補完することに

去る8・15光復節慶祝式の時に復元された光化門の扁額に、3か月も経たずに亀裂が出たことが明らかになった。

このような事実は、国会文化体育観光放送通信委員会所属の民主党チェ・ムンスン議員が3日、報道資料とホームページを通じて光化門扁額の右側、『光』の字の左側に縦に長くヒビが入った写真を公開して明らかになった。チェ議員は、「光化門の扁額は、145年前の原形そのままに復元されたという点で注目をあびてきたが、復元して3か月も経たずにひどく損傷したという点は、復元過程がどれほど手抜きで進行されたかが推し量られる」と話した。

亀裂は『化』の下の部分にも出ていて、肉眼で確認できるほど明確だ。


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◆乾燥した気候による収縮のため?

文化財庁はこの日午後、説明資料を出して、「扁額に使われた木が収縮して生じた現象」と話した。キム・ウォンギ文化財庁宮陵文化財課長は、「我が国の『金剛松』の特性上、秋季の乾燥した気候では乾燥収縮により微細な亀裂が生じるのが一般的」といった。光化門扁額に使用された木材は、我が国の固有種の『陸松』で板材9個をつなぎ合わせて、横幅3,905㎜、縦幅1,350㎜にした。陸松の特性上、湿気があれば吸い込み乾燥すれば吐く過程で生じる自然な現象ということだ。


◆手抜き復元が問題

だが、木材専門家たちは、「陸松の特性を勘案しても3か月でに亀裂が生じることは話にならない」と話した。

“木文化財”権威者のパク・サンジン慶北大名誉教授(前文化財委員)は、「金剛松のように大きくて厚い木であれば、少なくとも1年以上十分に乾燥しなければならないのに、工期に間に合わせるために不十分に乾燥された板材を使ったようだ」として「湿度が高い時は大丈夫だったが、秋季に入って乾燥したから問題が生じた」と指摘した。光化門扁額の文字を刻んだオ・オクチン刻字匠はメディアとのインタビューで、「梅雨の時期だったが、完全に乾いたと言うので使った。扁額の板を付ける時雨が降っていたからだろう」と話した。

光化門の復元は本来、今年の末の完工予定だったが、文化財庁は11月に開かれるG20首脳会議に合わせて「9月まで」と工期を3か月操り上げたし、再び「8・15光復節まで」と無理に工期を短縮したという論議が起きた


◆対策はあるか

文化財庁は4日午前、光化門復元総責任者のシン・ウンス大木匠とオ・オクチン刻字匠、ヤン・ヨンホ丹青匠など関係専門家の対策会議を開き、緊急復旧案を用意する予定だ。キム・ウォンギ宮陵文化財課長は、「伝統技法の中に'隙間を埋める'技法がある。おが屑およびニカワなどで隙間を埋めた後、再び丹青して補完する」とした。(機械翻訳 若干修正)




【NOW!ソウル】光化門、ついにお目見え!
(中央日報 2010/08/17)

  韓国古宮を代表する景福宮(キョンボックン)の正門である光化門(クァンファムン)が、約4年間の工事を経て、8月15日に、ついに姿を現しました


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 1395年に景福宮とともに建てられましたが、1592年に焼失し1864年に再建されたものの、日本植民地時代に景福宮東側に強制移転、朝鮮戦争の際に焼失

 1968年に朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領政権下で、木造ではなく鉄筋コンクリートを使い、元の位置、方向と異なって再建されたことから、高宗時代の当時の姿に復元しようと工事が行なわれたのです

  光化門と漢字で書かれた額の「扁額」。今までは朴正煕元大統領の直筆のものが掲げられていましたが、この度高宗時代に書かれたのものがデジタルで復元されました。(略)


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数十年、数百年後に遺すことが目的ではなく、自らの力を誇示し自尊心を一時でも満たすことが目的ですから仕様がないですね。



1/50 日光東照宮 陽明門
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