野田首相が大幅な内閣改造を断行
(朝鮮日報 2012/10/02)



侵略の歴史を否定した閣僚を更迭
独島問題は「国際司法裁判所で白黒付けるべき」

尖閣諸島(中国名:釣魚島)をめぐる中国との領有権争いと、自らの支持率低下という「二重苦」にあえぐ日本の野田佳彦首相が1日、閣僚18人のうち10人を交代させる第3次内閣改造を断行した。これに対し、今年末に予想される衆議院解散・総選挙に備え、韓国・中国との関係改善を考慮した多目的の内閣改造だとの見方が出ている。

野田首相はこの日、李明博(イ・ミョンバク)大統領の独島(日本名:竹島)訪問以後に、日本の戦争犯罪や侵略の歴史を否定したり、韓国に対する報復を主張したりしていた一部の閣僚を更迭した

まず、旧日本軍による従軍慰安婦の強制連行を認めた「河野談話」の修正を主張した松原仁・国家公安委員長(55)がその対象となった。松原氏は今年8月15日、A級戦犯が合祀(ごうし)されている靖国神社を参拝し、過去の歴史について反省する内容の談話の修正を主張している極右派だ。

また、李大統領の独島訪問に対する報復措置として、韓国との通貨スワップの中断を主張した安住淳財務相(49)も退任した。これは、今月末に予定されている通貨スワップの延長を念頭に置いた措置との見方も出ている

一方、国家戦略相に任命された前原誠司・前政調会長(50)は「戦略的な日韓関係を築く議員の会」の代表として、たびたび韓国を訪問した。また、中国をけん制するため、日本と韓国が戦略的な同盟を結ぶべきだ、と主張している

このほか、岡田克也副総理(59)は、李大統領の独島訪問をめぐり、通貨スワップの中断など日本政府の報復措置に反対したとされる。一方、玄葉光一郎外相(48)や藤村修官房長官(62)、森本敏防衛相(71)は留任した。

今回の内閣改造の最大の特徴として挙げられるのは、田中真紀子元外相(68)を文部科学相に任命したことだ。田中元外相は1972年、中国との国交正常化の立役者となった故・田中角栄元首相の長女だ。田中元外相は2001年、小泉純一郎首相の下で外相を務めたが、小泉首相の靖国神社参拝に対し、中国を刺激しかねないとの理由で反対した。わずか1年で更迭された田中元外相はその後、自民党を離党し民主党に合流した。

田中元外相は中国との太い人脈を有することで知られる。野田首相が、国民的な人気が高い一方、突飛な言動で「政界の異端児」扱いされている田中元外相を入閣させたのは、中国との接触のために活用したいという意図によるものとの見方が出ている。

一方、野田首相はこの日、記者会見で「尖閣諸島は国際法上も、歴史的にも日本固有の領土であるだけに、国際司法裁判所に提訴する必要はないが、竹島は韓国が実効支配しているため、同裁判所で白黒を付ける必要がある」と述べた。 東京= 車学峰(チャ・ハクポン)特派員




「通貨スワップ延長」と「安保理非常任理事国選挙で韓国に投票」くらいは事後報告でしそうですね。

さらに北朝鮮・在日向けに「朝鮮高校無償化」ですね。

中国については、わずか数日前にこんな↓発言を中国でしている田中氏を内閣に入れる程ですから、尖閣の領土問題化を事実上認める方向にするのかな。



 「釣魚島問題は棚上げ」 田中真紀子氏が北京で会見
(人民日報 2012/09/29)

田中真紀子元外相(衆議院外務委員長)は28日、北京で記者会見し、釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題について「棚上げは日中両国の重要な合意だ」と指摘した。

1972年に国交正常化を実現した田中角栄元首相の娘である真紀子氏は、40年前の国交正常化の苦難に満ちた道のりと国交20周年に一家で訪中した際の様子を振り返った。

釣魚島問題については、解決を先送りする「棚上げ論」に触れ、「日中両国の一世代上の指導者らが結んだ覚書と合意だ。当時はこれが日本のメディアや政府の公式的立場だった」と指摘。現在の両国関係は「厳しく、ひいては危険な状況にある」としつつ、「40年前、父は決死の覚悟で中国に来た。今回中国に来ることに恐怖心はなかったが、私も父の事業を引き継ぐ覚悟がある」と語り、関係改善に向けた決意を示した。

今回の訪中については、「日中関係の改善には、双方が勇気を振り絞り、知恵を出し合って、武力を拒否することが必要だと痛感した。問題関係の鍵は日本側にあり、中国は日本の正しい決定を待ち望んでいる」と語った





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