日本誌『サピオ』、‘ベトナム戦争’をおいて韓国歴史認識非難…果たして?
(ディオデオニュース 韓国語 2013/10/22)



日本月刊誌『サピオ』でベトナム戦争をおいて韓国の歴史認識を非難した。

極右系列媒体である日本月刊誌『サピオ(SAPIO)』の11月号には、去る9月のパク・クネ大統領のベトナム訪問に関連し、韓国の歴史認識を非難する記事が掲載された。

雑誌では、パク・クネ大統領の父親パク・チョンヒ大統領が(第二次)インドシナ戦争(ベトナム戦争)に派遣した韓国兵士33万人に言及し、今回のベトナム訪問では過去に関連した発言が全くなかったと指摘した。


特に「ベトナムにとってはインドシナ戦争は韓国と米国による侵略戦争だが、韓国にとっては自由を守るための正義の戦争だった」としながら「つまり安倍首相が語ったように‘国際的に侵略戦争の定義は定まっていない’という具体例」と報道した。

また、雑誌は「日本に対してあれだけ正しい歴史認識について要求する韓国が、ベトナムとの歴史認識が一致しないにものんきであると非難して、1992年の国交正常化以来、ベトナムは韓国とフランスに謝罪も反省も補償も要求していないとし、韓国の日本に対する態度を比較した。雑誌は日本が韓国に対して国際的に異例的な謝罪と補償をしていると記述している。

それだけでなく、雑誌は去る9月13日にオランダがインドネシア植民地支配に対して公式の謝罪と補償を発表したことを例にあげて、「韓国マスコミは‘戦争犯罪を否定し補償責任を回避する日本とは対照的’と報道したが、オランダは(日本と違い)これまで一切謝罪と反省、補償などをしたことがない」と報道した。雑誌は「経済的には韓国よりはるかに劣るベトナムやインドネシアの、このような毅然として成熟した態度と歴史認識を韓国も見習ってはどうか」として記事を終えている


雑誌で言及された通り、韓国は第2次ベトナム戦争時の1964年、南韓も派兵協定を結ぶことになり、南韓はアメリカの後に従って親南ベトナム側に立った。当時の指導者パク・チョンヒ大統領はベトナムに途方もない兵力を派兵したことがあり、こうした参戦中に韓国軍人が数多くの民間人を殺傷したという文書も存在する


しかし、第2次世界大戦の戦犯国であり、インドシナにベトナム帝国(1945年3月11日~9月2日)を樹立したことがある侵略国日本が、韓日の問題を同じ線上に置いて比較をするのは少し無理がある

日本は最近も、現職の政治家が去る5月に慰安婦を‘売春婦’と罵倒したり、国を代表する首相が戦犯罪人が合祀された靖国神社を参拝し、日帝強占期に関連した妄言をするなど論議が大きくなっている。歴史を歪曲して侵略戦争の誤りを認めようとしない日本の態度とは明確に異なるということを分からなければならない


また、雑誌が言及した通り、‘経済的に韓国よりはるかに劣るベトナムやインドネシア’が韓国ほど国際的に声を高めて侵略国を非難するほどの外交的余裕があるのかも疑わしい


パク・クネ大統領が今回のベトナム訪問時にインドシナ戦争について口を閉じたことは残念だが、日本が果たして韓国の歴史認識を論じる資格があるかは『二言話せば小言(言うまでもない)』だ

サピオの主張は韓国の‘反日感情’の原因をろくに把握できずに最近はやりの‘反韓’熱風を煽り立てるようなものと変わらないようだ。(機械翻訳 若干修正)



韓国の対日姿勢、要求は仏、ベトナムの歴史認識と比べて特異
(NEWSポストセブン/SAPIO2013年11月号 2013/10/22)

文/黒田勝弘=産経新聞ソウル駐在特別記者

朴槿惠大統領のベトナム訪問(9月7~11日)は長年の韓国ウオッチャーにとっては実に興味深いものだった。表向きは原発輸出問題をはじめ経済協力強化のセールス外交だったが、裏には歴史問題があり、関心を引いた。韓国とベトナムは干戈(かんか)を交えた1960~70年代のベトナム戦争の歴史認識ではまったく意見が違うからだ。

朴大統領にとってベトナムは格別な相手だった。ベトナム参戦は父・朴正煕大統領の決断で行なわれ、延べ33万人もの派兵とひきかえに、道路建設や輸送などの“ベトナム特需”で潤い、経済発展の大きなきっかけになった。しかし朴大統領は今回のベトナム訪問に際し、こうした過去にはまったく触れなかった。

ベトナムにとってあの戦争は米韓による侵略戦争だが、韓国にとっては自由を守る正義の戦争だった。つまり安倍晋三首相が語ったように、国際的に「侵略戦争の定義は定まっていない」というまさにその具体例なのだ。

安倍発言に韓国は猛烈に反発したが、韓国自身、自ら経験した戦争をめぐって定義は固まっていない。ベトナムを持ち出すまでもなく、朝鮮戦争(1950~53年)もそうだ。韓国は「北による侵略戦争」と主張するが、北朝鮮は「南の侵略を撃退した正義の祖国解放戦争」といっている。

日本に対しあれだけ歴史直視とか正しい歴史認識、つまり歴史認識の一致を要求する韓国が、北朝鮮やベトナムとは歴史認識が一致しなくても平気なのだ。いや、むしろ歴史認識などという迂遠なものにはこだわらず、棚上げして対話や交流、協力をやっている。これが国際関係の常識だ。

朴大統領は日韓関係について「加害者と被害者の歴史的立場は1000年経っても変わらない」(3・1節演説)といって日本を驚かせたが、そんな考えはいつでも必要に応じて棚上げできるのだ。

しかしベトナムは1992年の国交正常化に際し、旧敵国の韓国に謝罪も反省も補償も求めていない。それだけではない。ベトナムは60年以上も植民地支配したフランスに対して謝罪・反省・補償は要求していないし、フランスも何もしていない。

朴大統領や韓国世論(マスコミ)は、こうしたベトナムやフランスの姿勢にはなぜか口をつぐむ。フランスやベトナムの歴史認識を直視すれば、韓国の対日姿勢、要求がいかに特異で国際常識からはずれているかが分かる。

日本は国際的には異例の謝罪・反省・補償を繰り返しているが、韓国は日本を非難し続けている。これではもう付き合いきれない。

朴大統領のベトナム訪問から数日後の9月13日、韓国の新聞各紙は、「オランダがインドネシア支配時代の住民犠牲について謝罪・補償を発表した」とこれみよがしに報道した。インドネシア独立闘争鎮圧にからむ即決処刑事件で初めての謝罪・補償というが、韓国マスコミは「戦争犯罪を否定し賠償責任を回避する日本とは対照的だ」(東亜日報)と反日報道に仕立てている。

しかしオランダは、インドネシアを300年以上にわたって植民地支配したことについてこれまで謝罪・反省・補償など一切していない。このことにはまったく触れず、都合の悪い事実には目をつぶり、何が何でも日本非難につなげるいつもの手口なのだ。

ベトナムやインドネシアの首脳がフランスやオランダに対し「過去の被害・加害の立場は1000年経っても変わらない」などと言ったことはないし、今後も言わないだろう。経済的には韓国よりはるかに劣るベトナムやインドネシアの、この毅然として成熟した態度─歴史認識を韓国も見習ってはどうか。



韓国の反論をまとめると、

・日本は戦犯国。
・韓国は触れないだけだが、日本は靖国に参拝し、歴史を歪曲している。
・ベトナムは謝罪や補償を求めないのではなく、貧乏でそれすらできないだけなのかも。

ということですかね。

結局、「ベトナム戦争の事は触れないでほしいニダ」ということを、いつも通り上から目線で居丈高に言っているだけですね。



SAPIO (サピオ) 2013年 11月号 [雑誌]
sapio201311022


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