朝鮮戦争休戦60年:在日3世、願うワンコリア
(毎日新聞 2013/07/25)
1950年に起きた朝鮮戦争は27日、休戦協定を結んで60年を迎える。北緯38度線を境に朝鮮民族は今も南北に分断され、形式上は戦争状態が続く。
統一を願う音楽の集い「ワンコリアフェスティバル」を大阪で約30年間続けてきた鄭甲寿(チョン・カプス)さん(58)は「両国にも在日コリアンにも、分断は何の得にもなっていない。一刻も早く『終戦』を宣言し、和解と協力を進めてほしい」と願う。
鄭さんは在日コリアン3世。祖父母が1920年代に大阪に来た。生まれたのは休戦翌年の1954年だ。分断は在日社会にも影を落とした。顔を合わすたびに、南北の立場に分かれていがみ合う大人たち。「なんで日本にいる僕らまでケンカせんとあかんねん」と腹立たしかった。
日本による植民地支配、同じ民族が分かれて戦った朝鮮戦争、在日コリアンへの差別。大学時代、民族の歴史を学ぶうちに祖国統一への思いは強くなった。卒業後に始めたプラスチック加工業が軌道に乗った85年から、「ワンコリア」をテーマにしたフェスティバルを手がけた。日本で活躍する在日コリアンの歌手や舞踊団が出演する音楽祭だ。
民団(在日本大韓民国民団)と朝鮮総連(在日本朝鮮人総連合会)。在日コリアンの間でも南北の溝は深く、鄭さんが「文化でなら一緒に」と訴えても、当初は冷ややかな反応だった。だが、90年代になると、両組織が関わる合唱団などの共演が実現した。ハングルで「一つ」を意味する「ハナ」や「ワンコリア」。フェスで掲げた合言葉は急速に広がり、両組織がともに行動する機会はフェス以外でも増えた。
毎年秋に開催してきたフェスは来年30回の節目を迎える。2000年6月の南北首脳会談をきっかけとした融和ムードは冷め、北朝鮮はミサイルの発射や核実験で孤立を深める。
鄭さんは「南北分断のせいで韓国は無駄な国防費を支出し、若者は徴兵に行かざるを得ない。在日の権利の面でも、南北が一枚岩じゃないから地方参政権さえ得られない」と憤る。米ソ冷戦を背景に起きた朝鮮戦争は数百万人の犠牲を出した。「朝鮮半島は大国のはざまで悲劇の歴史を歩んできた。でも、もう二度と戦争したらあかん。いつまでもアジアの火薬庫じゃあかんのですよ」
北側(朝鮮総連)が地方参政権付与に反対している、こうした事↓を知らないはずはないと思うんですが...
民団と朝鮮総連が半世紀ぶりの和解、あす共同声明 (聯合ニュース 2006/05/16) 在日本大韓民国民団(民団)と在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の代表が、6月に光州で開かれる南北共同宣言6周年記念行事にそろって出席する。8月の光復(植民地からの解放)記念行事を共同主催することでも合意する見込みだ。 民団の河丙鈺(ハ・ビョンオク)団長が17日に東京都内の朝鮮総連中央本部に徐万述(ソ・マンスル)議長を訪ね、これらの内容を盛り込んだ共同声明に合意する予定だ。民団の関係者が16日に明らかにしたところによると、在日韓国・朝鮮人の和合という意味合いがこめられているという。 民団はことし結成60周年、朝鮮総連は51周年を迎えるが、双方の代表が公式に会うのはこれが初めて。 朝鮮総連は会談する条件として、▼帰化を促進することになる地方参政権の要求を放棄▼民団組織の脱北者支援センターを解体▼母国訪問事業を中断――の3項目を提示したのに対し、民団は脱北者支援活動と母国訪問事業の保留を決めたとされる。 両団体代表の会談は、半世紀以上に及ぶ対立の解消に向けた動きが可視化するもので、画期的と評価される。 |
総連、民団 5.17 共同声明 (朝鮮新報 2006/5/17) 在日同胞と内外の大きな期待と関心の中で2006年5月17日、在日本大韓民国民団中央本部河丙鈺団長をはじめとする代表が在日本朝鮮人総連合会中央本部を訪問した。 徐萬述議長をはじめとする朝鮮総連中央の代表と河丙鈺団長をはじめとする民団中央の代表の間で歴史的な出会いを果たし会談を行った。 朝鮮総連と民団は会談で、6.15共同宣言が明らかにした「わが民族同士」の理念にしたがい、民族的団結と統一に向かう民族史の流れに沿って、両団体間で長い間続いてきた反目と対立を和解と和合に確固として転換させることを互いに確認した。 朝鮮総連と民団は新時代の要求と同胞の志向に沿って仲むつまじく豊かな在日同胞社会を立派に建設し、21世紀に祖国の統一と繁栄のための民族的偉業に大きく貢献していく意志を表明しつつ、次のように合意した。 1.朝鮮総連と民団は両団体の和解と和合を成し遂げ、在日同胞社会の民族的団結のために互いに力をあわせて協力していくことにした。 2.朝鮮総連と民団は6.15北南共同宣言を実践するための民族的運動に積極的に合流し、6.15民族統一大祝典に日本地域委員会代表団のメンバーとして参加することにした。 3.朝鮮総連と民団は8.15記念祝祭を共同で開催することにした。 4.朝鮮総連と民団は昨今、在日同胞社会で民族性が希薄化し失われる現象が増えている深刻な現実に目を向け、民族性を固守し発揚するために新しい世代の教育と民族文化の振興などの事業に共に努力していくことにした。 5.朝鮮総連と民団は同胞社会の高齢化、少子化対策をはじめ諸般の福祉活動と権益の擁護、拡大のために互いに協調していくことにした。 6.朝鮮総連と民団は以上の合意事項を履行し、両団体の間で提起される問題を解決するために窓口を設置して随時協議していくことにした。 2006年5月17日 在日本朝鮮人総連合会 議長 徐萬述 在日本大韓民国民団中央本部 団長 河丙鈺 |
民団、総連との和解声明を白紙撤回 (民団新聞 2006/07/06) 4日未明から連続的に発射された北韓のミサイルは、周辺諸国をはじめ、世界中に計り知れない脅威を与えた。民団中央本部の河丙鈺団長は6日、韓日両国民を不安に陥れた北韓の暴挙を深刻に受け止め、現況では朝鮮総連(総連)中央本部との間で5月17日に交わした共同声明の合意事項が履行できないとして、共同声明を白紙撤回する談話文を発表した。総連の徐萬述議長に対しても同様の書信を送った。河団長はまた、韓日の平和を脅かし続ける北韓に対して、「在日同胞の生命と財産を守る民団として決して容認できない」とする抗議文を発表した。歴史的な民団と総連の「5・17共同声明」は北韓の蛮行によって1ヶ月半で無産することになった。(略) |
地方参政権 まだ妨害する総連 (民団新聞 2007/07/19) 民団東京足立支団長 李寿源 当支部では先月、「永住外国人住民の地方参政権確立」のための意見書採択を求める陳情を足立区議会にあらためて行った。 ところが総連は、今回もまた、足立支部委員長の名前で「『定住外国人の地方参政権』付与に反対する陳情」を区議会に行い、妨害した。(略) |
>南北が一枚岩じゃないから地方参政権さえ得られない
こうした『異見のある相手と合意=自分の意見で統一』という態度は、日韓関係に対する韓国の態度に通じるものがありますね。
参政権付与が在日の総意でないことを知っていながら主張する在日にも、それをそのまま垂れ流す毎日にも反吐が出ますね。
「さえ」はもちろん、これ↓を見据えての発言ですね。
2008年07月08日
地方選挙権の獲得後は「被選挙権」を要求していくニダ!
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