発砲警官の無罪確定へ 栃木・職質中国人死亡
(日本経済新聞 2013/4/24)
栃木県で2006年、職務質問に抵抗した中国人男性に発砲し死なせたとして、付審判決定を受けて特別公務員暴行陵虐致死罪に問われた栃木県警警察官、平田学被告(37)の上告審で、最高裁第2小法廷(鬼丸かおる裁判長)は23日までに、検察官役の指定弁護士の上告を棄却する決定をした。一、二審の無罪判決が確定する。22日付。
灯籠の石を手に持った男性に、威嚇射撃なしで発砲したことの是非が争点となり、一審・宇都宮地裁は「被告の判断は合理的で正当防衛に当たる」として無罪とし、二審・東京高裁も支持した。
判決によると、平田被告は巡査だった06年6月、同県西方町(現栃木市)の路上で中国人男性(当時38)を公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕しようとしたが抵抗され、腹に発砲し死亡させた。
発砲致死の警官 無罪確定へ
(読売新聞 2013/04/24)
西方町(現栃木市)で2006年、逮捕に抵抗した中国人男性(当時38歳)に拳銃を発砲し死亡させたとして、付審判で特別公務員暴行陵虐致死罪に問われた県警巡査部長の平田学被告(37)(当時巡査)について、最高裁第2小法廷は22日、検察官役の指定弁護士の上告を棄却した。無罪とした1、2審判決が確定する。
判決によると、平田被告は06年6月23日夕、路上で男性を公務執行妨害容疑で現行犯逮捕しようとした際、男性が重さ3キロの宝珠を振り上げ抵抗したため拳銃を発砲。男性の左腹部に命中させ、死亡させた。
指定弁護士は高裁判決が判例に違反しているとして上告したが、最高裁は、上告理由にあたらないとした。
付審判は、公務員などの職権乱用事件などで、告訴・告発した人が検察官の不起訴に不服な場合、裁判所に審判を求めることができる手続き。裁判所による「起訴」といえ、極めて珍しい。裁判所が指定した弁護士が検察官役を務める。
県警の松田正司首席監察官は「適切な判断がなされたと受け止めている」とコメントした。
遺族が県を相手取って起こした損害賠償訴訟は、最高裁で審理中。
当時の記事↓。
職務質問の2人に襲われ警官発砲、中国人風の男が死亡 (読売新聞 2006/06/23)リンク切れ 23日午後5時5分ごろ、栃木県西方町真名子の民家前の路上で、 県警鹿沼署真名子駐在所の男性巡査(30)が、石灯籠(いしどうろう)の頭部(直径約20センチ)を持った中国人とみられる男に襲いかかられ、拳銃1発を発砲した。 弾は男の左下腹部に命中し、男は約1時間15分後に搬送先の病院で死亡した。同署で身元の確認を急いでいる。 調べによると、巡査は午後4時40分ごろ、死亡した男と別の男の計2人が、近くにある農協の現金自動預け払い機周辺で不審な行動をしているのを見つけ、職務質問しようとした。 男が巡査の腰に体当たりして左手で拳銃を奪おうとしたうえ、民家の庭先から石灯籠を持ち出してきたため、警告の上で発砲したという。 もう1人の男は逃走したが、午後9時15分に入管難民法違反(不法残留)の現行犯で逮捕された。福島県在住の中国籍の男(37)とみられる。 佐藤忠志・県警警務部長は「(巡査は)身の危険を感じて発砲した。正当防衛とみられるが、なお詳細は調査中」とするコメントを発表した。県警は「背後に犯罪組織が存在する可能性があり、報復される恐れもある」として、発砲した巡査の氏名は公表していない。 |
職務質問の警官を襲い、警官に発砲され死亡したのは、不法滞在の中国人と判明 |
ちなみに、これ↓とは別件です。
2013年02月01日
暴走逃走車の助手席の高壮日を射殺した警官 高裁も無罪判決支持で控訴棄却!
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