(テレ朝ニュース 2024/04/22)
■韓国の会社が“放置” 漁業に懸念

 薬品を積んだタンカーが転覆したまま放置され、漁業に懸念が広がっています。

 安岡漁港から船で沖に10分ほど出た所にある転覆したタンカーは、船底を上に向けて、まさに事故当日と同じ状態で今も残っています

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 タンカーは転覆した場所で1カ月間、浮かんだままです。船内には刺激臭のあるアクリル酸980トンも積まれたままです。

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 このケミカルタンカー、所有するのは韓国の会社で先月20日、山口県下関市沖で転覆し、放置されたままになっています。乗組員9人が死亡し、1人が現在も不明のままです

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 現場海域は今、サワラやイカがとれる時期ですが、この日、漁船や釣り客を乗せた船の姿はありません。撤去されないタンカーに漁業関係者から不安の声が上がっています。

山口県漁協 下関ひびき支店 梅野晋也さん
「やっぱり怖いです、正直。(積載物が)流出したら困りますから、皆さん心配していますね。漁師の方を始めね」

 タンカーが居座る場所は漁船などの航路で、衝突の懸念もあります。

梅野晋也さん
「北の方に向かう時は航行するので危ないです。夜は特にレーダーのない船は危ないです。難しいのは分かりますが、それでもやっぱり早く対処してほしい」

 これまでにアクリル酸や油の流出は確認されていませんが、海上保安部は船を所有する韓国の会社に「引き続き早期の撤去を働き掛ける」としています


(NHK 2024/04/22)

今月16日、十島村の口之島で韓国船籍のタンカーが座礁した事故で、このタンカーを所有する会社では、別のタンカーが、先月、山口県下関市の六連島の沖合で転覆し9人が死亡、1人が行方不明となった事故を起こしていたことが捜査関係者への取材で分かりました。

今月16日、韓国船籍のケミカルタンカー、「KEOYOUNG PIONEER」(キョヨン・パイオニア)が十島村の口之島から北西におよそ5キロの海上で座礁し、航行できなくなりました。

タンカーに乗っていたインドネシア人や韓国人などの乗員あわせて14人は、近くを航行していた小型船に救助され、けがはありませんでしたが、燃料とみられる油の流出が確認されました。

捜査関係者によりますと、このタンカーを所有していたのは、韓国に本社を置く「KEO YOUNG SHIPPING」(キョヨン・シッピング)という会社で、この会社が所有する別のケミカルタンカーが、先月下旬、山口県下関市の六連島の沖合で9人が死亡、1人が行方不明になっている転覆事故を起こしていたことがわかりました。

一方、口之島沖の事故について、鹿児島海上保安部は、適切な進路を取らなかったことが座礁した原因だとして、22日、62歳の韓国人の船長を業務上過失往来危険の疑いで鹿児島地方検察庁に書類送検しました。

海上保安部によりますと、韓国人の船長は、容疑をおおむね認めているということです。