(朝鮮日報 2022/10/25)

 韓国の韓東勲(ハン・ドンフン)法務部長官は24日、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と深夜に酒席を持ったのではないかとする共に民主党の金宜謙(キム・ウィギョム)議員の指摘について、「(事実ではないということに)長官職を含め、今後務めるいかなる公職も賭す」と述べ、金議員に「議員は何を賭けるのか」と問い返した。
※キム・ウィギョム(金宜謙)議員:左派紙「ハンギョレ新聞」元記者

 金議員は同日、国会法制司法委員会での国政監査で、7月19日または20日にソウル・清潭洞の高級カフェで韓長官が尹錫悦大統領、イ・セチャン元自由総連盟総裁、法務法人キム・アンド・チャンの弁護士30人余りと酒席を持ったという趣旨で疑惑を指摘した。金議員は「『ザ・探査』(旧開かれた共感TV)というメディアから情報提供を受けたとし、イ・セチャン前総裁との通話内容を公開した。公開された録音ファイルで「激励する集まりだったのか」という問いに対し、イ総裁は「はい、そうです」と答えた。
※自由総連盟:反共主義に基づく教育や諸活動の実施を目的としている大韓民国の代表的な右翼団体。(ウィキペディア)
 法務法人キム・アンド・チャン(キム&チャン):「戦犯企業の弁護人」(ハンギョレ新聞)。法律事務所、
元徴用工裁判で日本製鉄や三菱重工業など10社の弁護人を務めている。

 金議員が追加で公開した録音ファイルで、音声が加工された女性は「韓東勲と尹錫悦まで来た。お酒を飲んで歌を歌い…、警護員もいた」とした上で、「尹錫悦が(歌謡曲の)『冬柏(トンベク)アガシ』を歌うと言った」と発言した。ザ・探査の関係者は最近、韓長官を尾行した疑いで警察に立件されている。

 これについて、韓長官は「私がその席にいたり、それと似たような席に行ったり、近隣1キロ以内にいたとすれば、全てを賭ける。具体的に法務部長官職を含め、今後のいかなる公職でも賭ける」とし、「議員は何を賭けるのか。賭けが好きではないのか」と反論した。韓長官は「国政監査でそんなうわさレベルにもならないことで国務委員を侮辱するのか。イ総裁という人物とはすれ違ったこともない」と主張した。

 韓長官はさらに、「私がお酒を飲めないことは知っているか」「検事時代から付け込まれたくなくて酒席には行かなかった」「こんなに公に大韓民国の法務部長官を侮辱するほど自信があるのか」などと続けた

 国民の力の劉相凡(ユ・サンボム)議員の質問に対しても、韓長官は「イ·セチャン総裁の携帯電話番号は持っていない」と答弁。イ元総裁も同日、メディアの電話取材で金議員の主張について、「小説を書いている」と一蹴した

 このほか、韓長官は、金湧(キム・ヨン)民主研究院副院長の「違法政治資金授受疑惑」に関連し、「建設不正の過程で裏金が渡されたとすれば、重大犯罪だ」とし、「もう(野党が)政治報復という言葉を使う段階はすでに過ぎたのではないか」と述べた。民主研究院への捜索を阻止しようとした民主党議員には「他の一般国民と同じように大韓民国の司法システムの中で落ち着いて対応すればよいのではないかと思う」と話した。 民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表が大庄洞疑惑を巡る特別検事の導入を提案したことについては、「捜査を受ける当事者がまるで買い物でもするかのように捜査機関を選択できる国は少なくとも民主国家の中にはない」と切り捨てた。

 国会法制司法委員会は同日午前、法務部、最高裁、憲法裁判所、高位公職者犯罪捜査処(公捜処)、監査院、法制処などに対する国政監査を行う予定だった。しかし、民主党議員が検察による民主研究院捜索に抗議するために大統領室に移動したため、議事進行が阻まれた。 午後3時ごろ、会議が開かれ、最初の質問が金議員の「深夜飲酒」疑惑の指摘だった。これに対し、韓長官は「この程度のことで法務部長官に国政監査の最初の質問をするというのか」と皮肉った。キム・ヒョンウォン記者


(朝鮮日報 2022/11/24)

 尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と韓東勲(ハン・ドンフン)法務部長官らが深夜に酒席を持ったとされたいわゆる「清潭洞深夜酒席疑惑」に関連し、午前0時過ぎに尹大統領と韓長官らを飲食店で見たと証言したとされるチェリストA氏が23日、警察に出頭し、「その内容は全てうそだった」と供述したことが分かった。警察はA氏のうそがどのように外部に流出、拡散したかについて、追加捜査を進める方針だ。

 問題の疑惑は今年7月19日、ソウル・清潭洞の飲食店に尹大統領、韓長官、法律事務所キム・アンド・チャンの弁護士30人余り、イ·セチャン元自由総連盟総裁権限代行などが集まり、午前0時過ぎまで飲酒したとする内容だ。当時その場にいたという女性チェリストA氏が場面を目撃したと話す会話が外部で公開され、疑惑の発端となった。A氏のチェロ伴奏で尹大統領が歌ったという内容も含まれていた。

 共に民主党の金宜謙(キム・ウィギョム)国会議員は10月24日、国会法制司法委員会での国政監査で、A氏とその元交際相手の男性の会話録音ファイルを公開し、疑惑を指摘した。金議員はその後も問題の酒席があったという証拠を示せなかったが、民主党の一部が攻勢を続け、論争は最近まで続いた

 しかし、警察などに対する本紙の取材を総合すると、A氏は23日午後、瑞草署に出頭し、発言はうそだと供述したことが分かった。A氏はこれまで警察の出頭要求に応じなかったが、政界を中心に真実を巡る攻防が続いたほか、警察の捜査が身辺に迫り、ようやく出頭に応じたという

 A氏は警察に対し、「元交際相手をだまそうとうそをついた」という趣旨の説明を行ったという。警察はA氏とその元交際相手の携帯電話などを分析し、A氏が元交際相手に語った内容は虚偽だと結論づけたという。

 警察は携帯電話の分析などから、A氏が当日午前0時過ぎにその飲食店にはいなかったことも確認した。同席した人たちとは午後10時ごろに店を出たとされる。店員らの証言も一致しているという。警察はまた、A氏が当日、実際に誰と一緒にいたのかも身元を確認したもようだ。

 警察はA氏が元交際相手に語った虚偽事実がどのような経路で広まったかについても捜査する方針だ。金宜謙議員が録音ファイルを入手した過程についても、調べが進められる見通しだ。

 清潭洞酒席疑惑と関連し、民主党指導部はこれまで尹大統領と韓東勲長官に攻勢をかけてきた。

10月26日には真実究明のための専門チーム設置まで提案した。

金星煥(キム・ソンファン)政策委議長は同月27日、「これは第2の国政介入に相当するほど大きな事件に違いない」と述べた。

張京泰(チャン・ギョンテ)最高委員は「法務部長官は法務事務を管轄するポストであり、利害関係がある法律事務所と同席しただけでも問題になる余地が大きく、そこに大統領までいたとすれば問題だ」
と話した。

民主党の禹相虎(ウ・サンホ)議員も「尹大統領は元々酒が好きで、夜遅くまで飲んでいるという情報が多く寄せられている」と発言した。李海仁(イ・ヘイン)記者、キム・スギョン記者


これ↓もキム・ウィギョム(金宜謙)議員なので、「だまされた」「軽率に鵜呑みにした」というのではなく、「うそ、大げさ、まぎらわしい」と思っても右派政権を攻撃できると思えば採用するスタンスなのか、自分に都合よく事実認定・相手の発言を解釈する“能力”なんでしょうね。

2022年11月10日