(NHK 2022/11/21)

フィリピン海軍は、中国が先月打ち上げた大型ロケットの一部とみられる不審な浮遊物を南シナ海で回収しようとしたところ、中国海警局の船に妨害され、浮遊物を奪われたと発表しました。

フィリピン海軍は20日、南シナ海でフィリピン側が実効支配するパグアサ島の周辺海域で海面に漂う不審な金属片の浮遊物を発見しました。

20221121173231No0000
20221121173254No0000

南シナ海に面したフィリピンの島の沖合では、今月に入って中国が先月打ち上げた大型ロケットの一部とみられる残骸が相次いで見つかっています

20221121173317No0000

フィリピン海軍は、浮遊物を回収するためゴムボートにロープでくくりつけてえい航していましたが、突然、中国海警局の船が現れてボートの行く手に立ちはだかりました。

そしてゴムボートを出してフィリピン側のボートに近づくとロープを切って浮遊物を奪い去ったということです。

フィリピン政府はロケットの残骸によって被害が生じた場合、打ち上げた国に補償を求めることが可能となる国連条約の批准を急いでいて、中国側がどうして浮遊物を奪い去ったのか調査を進め、今後の対応を協議しています。