(ヘラルド/wowkorea 2022/10/28)

韓国政府は、来月初めに日本で開かれる “海上自衛隊創設70周年観艦式”に韓国海軍の艦艇1隻を派遣することを決定し、将兵たちによる「旭日旗への敬礼」が物議を呼んでいる

野党“共に民主党”の報道官は28日、会見を開き「2015年にわが将兵たちが、旭日旗の掲げられた日本の艦艇に搭乗した安倍晋三首相(当時)に対し ”挙手敬礼”をしたことが問題になったことがある」とし「再びわが将兵たちが旭日旗に敬礼をしなければならないということなのか」と語った。

これに先立って、韓国国防部(省)と海軍は「軍需支援艦が観艦式の本行事に参加した後、他の参加国の艦艇と人道主義的合同演習も実施する予定だ」と明らかにした。日本の観艦式に韓国海軍が艦艇を派遣したのは、2002年と2015年の2回である。慣例として観艦式の艦艇は、開催国の主賓が搭乗した艦艇に敬礼することになっているのだが、観艦式に参加する韓国海軍の将兵たちが「旭日旗」に敬礼するような場面が演出されることがネックになっている。2015年の「挙手敬礼」が物議を呼び、それ以降韓国の海軍は日本の観艦式に艦艇を派遣していない。

共に民主党は、イ・ジョンホ(李鍾皓)海軍参謀総長に対し「旭日旗に敬礼しない自信があるのなら行ってもいいが、敬礼するのなら軍服を脱がなければならない」と圧力をかけた。

一方「旭日旗」問題について韓国国防部は「かつて日本の国際観艦式にわが海軍が2回参加した事例と、国際観艦式に関する国際慣例などを総合的に考慮し、参加を決定した」と説明した。また「自衛艦旗は旭日旗とはかたちが異なり、模様が完全に一致したものではないことが確認された」と釈明した。



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▲一般的な十六条の旭日旗の意匠

〇自衛隊旗・自衛艦旗としての旭日旗

第二次世界大戦敗戦に伴い、日本の陸海軍は解体され軍旗としての旭日旗の歴史が一旦途切れるも、1954年(昭和29年)に発足した陸上自衛隊では旧陸軍時代の軍旗を元に考案された八条旭日旗の「自衛隊旗(連隊旗)」が、

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▲陸軍御国旗・連隊旗

同じく同年発足の海上自衛隊では旧海軍時代の軍艦旗と同じ意匠の「自衛艦旗」が採用され、旭日旗の使用が復活した。

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この自衛隊旗と自衛艦旗の選定にあたり、保安庁の両幕僚監部は専門家に意見を伺うなどをしたという。それによれば、東京芸術大学は「旧海軍の軍艦旗は最上のものであった」と意見し、歴史画家の米内穂豊は「静動ともに毅然たる美しさがあり、かつ色彩的には、青い海にも白い雲にも実にぴったりする。実に素晴らしいもので、これ以上の図案は考えようがありません」と意見を述べたとされる。しかし、海軍史研究家の戸高一成は、海軍出身の人間は初めから旭日旗を変える気はなく、反対しにくくなるよう有名画家の名を使ったものとして、この話が事実であるとは真に受けていない。

選定の庁議では艦旗が旧軍艦旗と同一であったことに懸念の声もあったが、保安庁次長の増原惠吉は「(両旗は)旭光を中心とした点で保安庁としての思想は一致している」としてそのままでの決定となった。

吉田茂首相は承認の際に「世界中で、この旗を知らない国はない。どこの海に在っても日本の艦であることが一目瞭然で誠に結構だ。旧海軍の良い伝統を受け継いで、海国日本の護りをしっかりやってもらいたい」としている。



(略)国防部の説明に対し、韓国のネットユーザーからは
「日本は『旭日旗だ』と言っているのに、なぜ韓国の保守が『違うから大丈夫だ』と言うのか」
「いっそ『日本は戦犯国じゃない』と言えば?いくら親日政権とはいえ、民族のつらい歴史まで否定するのは許せない」
「尹政権は口を開くたびに平気でうそをつく」
「旭日旗でないなら一体何?間違い探しでもしているのか?」
「お願いだから参加しないで。韓国の海軍が旭日旗に敬礼する姿なんて見たくない」
など、批判の声や不参加を求める声が上がっている。(翻訳・編集/堂本)


国防部がこんな言い訳をして、ネットがこんな反応なら、『大日本帝国海軍旗=日本自衛艦旗』ということはまだ知らないようですね。