(産経新聞 2022/09/10)

〝統一教会問題〟は、韓国系宗教にかかわる韓国がらみの問題であるにもかかわらず、韓国では関心が薄い。韓国にとって不愉快かつイヤな問題だからだが、そんな中で先週、やっとMBCテレビ[地上波放送局 Munhwa Broadcasting Corporation 文化放送]が特集番組で大きく取り上げた(8月30日放送の「PD手帳」)

放送後、テレビ局には信者たちが抗議に押しかけていたが、番組で興味深かったのは「日本人がなぜ信者に?」というナゾ(?)に迫っていたことだ。結論は「日本人の対韓贖(しょく)罪(ざい)意識を利用したから」だった

番組に登場した2世信者の日本女性は、「日本が過去に韓国を支配し辱めたから、メシア(救世主=教主)のいる韓国に謝罪し続けなければならないといわれた」と語り、韓国の学者は教会の資料を紹介しながら「日本の信者は日本がこれまで犯した罪を償うため韓国に献金しなければならないという名分で搾取されてきた」と分析していた。

対韓贖罪意識というのは、歴史問題で韓国に「申し訳ない」「すみません」と謝る気持ちなのだが、日韓関係はこれに大きく影響されてきた。慰安婦やいわゆる徴用工、ユネスコ世界遺産、歴史教科書問題などで、韓国の立場への支持を表明し、韓国で〝良心的日本人〟としてもてはやされてきた人たちがいたが、同じ構図である。いずれも自虐史観の産物?(黒田勝弘)