(聯合ニュース 2022/08/17)

 韓国の忠南大(大田市)構内に光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)の15日夜、旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する「平和の少女像」が設置された。韓国の国立大構内での少女像設置は初めて。忠南大の少女像推進委員会は16日に記者会見を開き、大学側との協議を経ずに設置した経緯を説明した

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 推進委関係者は、昨年校内で少女像を巡る協議体がつくられ会議が1回開かれたものの必要な議論が行われず、あいまいな態度を取る大学本部との協議が進まなかったことから設置を強行するしかなかったと説明した。この関係者は「慰安婦被害者をはじめとする戦争被害者を慰め、たたえるために構内に像を設置した」と強調し、大学側に「祖国のつらい歴史を癒すことに積極的に参加してほしい」と求めた。  

 推進委は2017年10月に結成された当時、大学の総学生会が在学生1168人を対象にアンケートを実施したところ、95.6%が像の設置に賛成した。これに対し大学側は「校内のさまざまなメンバーの意見を聞いてみなければならない」との立場を取り続けてきた

 推進委の記者会見後、大学は校内協議体による2回目の会議を開いた。会議を終えて大学側は「一方的な像の設置に対し手続き上の問題を提起する計画だ」と明らかにした。

 忠南大の民主同門会は設置を支持する声明を出し、「違法に造形物を破損するなどすれば全ての責任を学校に問う」とした。

 この少女像は、各地に設置されている像を制作した韓国の彫刻家夫妻のキム・ウンソン氏とキム・ソギョン氏が手掛けた


大学側「全構成員の同意が不十分」
推進委「学内の自発的寄付の主旨を重視すべき」
  
 8月15日の光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)に忠南大学キャンパスに平和の少女像が設置された。国立大学の敷地内に少女像が設置されるのは今回が初めて。少女像建立推進委員会が大学当局の承認を受けない状態で夜中に突然設置したため、学内で大きな議論となっている。推進委は2017年に大学の総学生会が中心となって設立された団体だ。

 大学当局は「正式な承認を受けず一方的に少女像を設置するのは手続き上の問題がある」としているが、少女像を設置した忠南大学平和の少女像推進委員会は「慰安婦被害者を慰労したたえるためのもので、大学側が銅像を撤去すれば強力に対応する」と表明している。

 忠南大学が21日に明らかにしたところによると、忠南大学平和の少女像推進委員会は8月15日の光復節当日夜9時ごろ、雨が降る中を同大学西門近くの学内芝生広場に少女像を設置した。設置作業にはクレーンやトラックなどの重機も使用されたという。少女像は幅2メートル、奥行き1.6メートル、高さ1.45メートルで、作家のキム・ソギョンさんとキム・ウンギョンさんが制作した。推進委は「これまで大学側があいまいな態度を取り続けたため、これ以上先送りできず設置を強行した」と主張している


 これに対して大学側は戸惑いを隠せない。忠南大学のユン・デヒョン学生処長は「国立大学の敷地内に造形物を設置するには学内造形物設置委員会の承認が必要だ。承認もないまま夜間に重機を使って少女像が無断で設置されたことに戸惑っている」とコメントした。

 忠南大学民主同門会(同窓会)は「大学側がもし少女像を傷つけたり撤去したりした場合、強く対応する方針だ」と警告している。禹正植(ウ・ジョンシク)記者


(中央日報 2022/08/24)

大田市儒城区(テジョンシ・ユソング)の忠南(チュンナム)大学が最近校内にいきなり建設された平和の少女像を不法施設物と見なして撤去を求めた。

23日、忠南大学によると、忠南大学は前日忠南大学平和の少女像推進委員会に公文書を送り、15日本校の承認なしに大徳(テドク)キャンパス西門近くの芝生広場に設置された平和の少女像を今年9月22日までに原状復旧することを求めた

公文書の中には該当期日までに措置をとらない場合、国有財産法第74条(不法施設物の撤去)など関連法令に基づいて処理される可能性があるという警告も含まれている

忠南大学関係者は「キャンパスの造形物管理に関する規定に従って、許可を得て設置されなければならないが、そのような過程がなかったので9月22日までに原状復旧してほしいという公文書を送った」とし「今後の追加会議の結果により撤去要求が撤回されるか否かは今の状況では分からない」と話した。

忠南大学平和の少女像推進委員会(推進委)は光復節(解放記念日)だった15日午後9時ごろ、雨が降る中でクレーンやトラックなどの重装備を動員して忠南大学西門の芝生に少女像を設置した。国立大学に平和の少女像が設置されたのは初めてだ。