(NHK 2022/06/03)

世界の核軍縮などについて話し合う軍縮会議がスイスで開かれ、11年ぶりに議長国を務める北朝鮮に対して、各国から核・ミサイル開発への強い懸念が示され、これに北朝鮮が強く反発して、非難の応酬となりました。

65か国が参加して核軍縮などについて話し合う軍縮会議は、各国が持ち回りで議長を務めていて、先月末からは11年ぶりに北朝鮮が議長国となっています。

2日、ジュネーブの国連ヨーロッパ本部で開かれた本会議では、冒頭、G7=主要7か国を含む48か国などを代表してオーストラリアの代表が発言し、北朝鮮が核・ミサイル開発を加速させていることについて「軍縮会議の価値を著しくおとしめる無謀な行動に深い懸念を抱く」と批判しました。

また日本の梅津茂公使参事官も「北朝鮮は大量破壊兵器や弾道ミサイル計画に資金を充てることで、すでに悲惨な人道状況をさらに悪化させている」と非難しました。

これに対して北朝鮮のハン・デソン大使は「議長として意見は控えるべきところだが、各国の主張は私個人だけでなく私の国にも向けられたものだ。いかなる国も他国の政策を批判し、干渉する権利はない」と強く反発しました。

また、中国やロシアなどの代表も北朝鮮を擁護する発言を行い、欧米や日本などとの間で非難の応酬となって、実質的な議論は行われませんでした

会議のあと北朝鮮のハン大使はNHKの取材に応じ「軍縮会議に限らずほかの国際会議でも、我が国とは異なる考えや制度を持つ西側諸国が繰り返してきた主張で、驚きはない」と述べ、不満を示しました。