(聯合ニュース 2021/04/20)

 韓国の鄭義溶(チョン・ウィヨン)外交部長官は20日、国会外交統一委員会による緊急懸案質疑で、日本政府が東京電力福島第1原発の処理済み汚染水を海洋放出する方針を決めたことについて、「断固として反対していることを強調したい」と答弁し、19日に「国際原子力機関(IAEA)の基準に合う適合な手続きに従うならあえて(海洋放出に)反対しない」とした発言について釈明した

 鄭氏は「一部で政府が反対のための反対をしているのではないか、日本がやれば無条件で反対するのではないかという指摘があり、『そうではない』という趣旨で発言したもの」として、「条件が満たされればなぜ反対するのかという趣旨だった」と説明した。

 一方、海洋放出を巡り、「現在把握しているところでは、前向きな反応を示した国は米国が唯一だ」とし、米側に対して主張の根拠を示すよう求めたと答弁。汚染水ではなく「処理水」という表現を使った科学的な根拠、日本の決定が透明に行われたと評価した根拠、世界的な安全基準に合致すると判断した根拠などについて、米国に問い合わせたと明かした。

 また、「南北を含む太平洋沿岸国5カ国は日本の措置に対して強く批判した」と指摘し、「中国は韓国よりもはるかに強硬な立場を発表した」と述べた。その上で、日本の決定の問題点が国際社会でも広く議論されるよう取り組む方針を明らかにした

 鄭氏は「『静かな外交』で解決するものではない」とし、「国際海洋法裁判所への提訴は2018年10月から検討してきた」と表明。日本が国際法上の義務を履行しない場合、紛争解決手続きに進む準備を徹底して行っていると伝えた。


(聯合ニュース 2021/04/20)

 韓国の国会外交統一委員会は20日、日本政府が東京電力福島第1原発の処理済み汚染水を海洋放出する方針を決めたことを巡り緊急懸案質疑を行った。委員会では鄭義溶(チョン・ウィヨン)外交部長官への叱責(しっせき)が相次いだ

 鄭氏は19日、国会で開かれた対政府質疑で海洋放出について「国際原子力機関(IAEA)の基準に合う適合な手続きに従うならあえて反対しない」と述べ、条件付きで放出を認めるような発言をした。

 この発言に対し、与党「共に民主党」の李相ミン(イ・サンミン)議員は「国民の情緒や要求と違い、混線を招く憂慮がある」と批判。

同党の李在汀(イ・ジェジョン)議員は「日本の汚染水放出を防げないということを前提とし、無気力に対応した」と指摘した。

 鄭氏は「メディアが(発言の)一部分だけを切り取って報道した」とし、「メディアのヘッドラインの書き方を非常に残念に思っている」と釈明した

 一方、最大野党「国民の力」は新型コロナウイルスのワクチン供給状況が後進国レベルなどと批判し、積極的な「ワクチン外交」を求めた。同党の鄭鎮碩(チョン・ジンソク)議員は「ワクチン貧困国、ワクチン後進国に転落した」と指摘。朴振(パク・ジン)議員は「世界はワクチンを確保するため激しい競争を繰り広げているが、外交部は保健福祉部に任せている」とし、「外交力を総動員して大統領自ら司令塔を務めてもできるかできないかの状況」と述べ、政府の積極的な対応を求めた。


2021年04月19日


昨日、政府としての立場を軌道修正をしようとしたようですが、失敗したようですね。