(統一日報 2021/04/07)

 NHK京都は3月25日、「”在日コリアンとして生きる”映画で伝える」とのタイトルで、自主製作映画を作成する在日朝鮮人の大学生たちを取材した内容を報じた。

今回の報道を通じ、NHKの偏向的な姿勢が改めて浮き彫りとなったニュースでは「京都の在日コリアンの学生たち」とのみ紹介され、一切触れられることはなかったが、彼らは朝総連の傘下団体である、留学同(在日本朝鮮留学生同盟)京都に所属している学生たちだ。この情報があるかないかでニュースの性質が180度変わる。

1617704703-84
▲3月31日付の朝鮮新報。留学同京都の制作と明記されている

留学同は日本の大学に在籍する在日朝鮮人などを勧誘し、親北思想に染めていくことを主目的とした団体だ。そのほか、朝青(在日本朝鮮青年同盟)などと共に民団に対する統一戦線工作も活発に行っている。

2017年には、当時の朴槿惠大統領の退陣を求めるデモが、東京の韓国大使館前や新宿などの繁華街で行われた。反国家団体に認定された韓統連(在日韓国民主統一連合)と共にデモ隊の中心となったのが、この留学同だ。

留学同京都の自主製作映画は、21日に行われた「青年・学生が考える『朝日友好』ってなんだろう?」という、留学同京都が主催した講演会の中で発表されたものだ。この日の講演は、板垣竜太・同志社大学教授が講師を務めた。板垣教授は昨年11月、文部科学省に朝鮮大学校へ学生支援給付金の支給を求めた要望書を提出した。

NHK京都はこのような背景を一切説明せず、「差別に立ち向かう在日コリアン」のような枠で切り取って報道している。偏向報道を超え、印象操作と言っても過言ではない

評論家の三浦小太郎氏は、この件に関して「ニュースの映像だけ見れば、大学の映画サークルなどで上映されたものかと思うような構成になっている」とコメントした。

同氏は、「朝総連は個人のアイデンティティではなく、日本社会におけるマイノリティであることを明言しなければ価値がない。そうした『日本に対抗する者』としての被差別意識を政治的に利用する試みは目新しくもない」と評した。

ただし、「この件について一般人よりもはるかに理解が深いはずのNHKが、全ての背景を伏せ、こうした政治運動を公共の電波で流し、”在日の声”とするのは、報道としておかしいと思う」と苦言を呈した。


(NHK 京都 NEWS WEB 2021/03/25)

京都の在日コリアンの大学生たちが自主映画を製作しました。

映画に登場するのは、日本の友人の何気ないひと言に傷つきながらも、自分のルーツと向き合い続ける在日コリアンの若者たち。

主人公を演じた、男子大学生の思いを取材しました。




(毎日新聞 2021/04/05)

 在日コリアンの学生らによる「在日本朝鮮留学生同盟京都地方本部」(留学同京都)は、在日コリアンの若者の現状を広く知ってもらおうと、映画「ふたりでも」を初めて自主製作した。撮影は全て京都市内で行い、約30分の映像には在日コリアンの若者の思いが込められている。【添島香苗】

 映画は映像学部の男子学生が主人公。「わたしは朝鮮人です。誰とでも話します」と書いた紙を持って路上に立つ在日コリアンの少女の存在を知り、卒業製作の題材にしようと声を掛ける。少女との交流を深める中、男子学生が在日コリアンに対する差別の現状や、自分自身と向き合うという物語だ

 製作には学生約30人が参加し、2020年11月から約5カ月で完成させた。日本人の学生3人もエキストラで出演したり、日本人にメッセージが伝わるよう、脚本作製の段階でアドバイスしたりした。(略)