(朝鮮日報 2020/11/25)

〇2011年の「国後島」訪問問題視…自民党は当時「姜氏を入国禁止にせねば」

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が姜昌一(カン・チャンイル)元国会議員を駐日大使に内定したことについて、日本政府と自民党の一部では反発ムードが流れている。姜昌一氏は2011年5月に国会独島特別委員会委員長として、ほかの議員2人と共に韓国の政治家としては初めてロシアが主権を行使する「クリル列島」の国後島を訪問した。同島を含めたクリル列島4島を「北方領土」と呼んで領有権を主張する日本はこの時、強く反発した。

 当時、民主党の菅直人内閣は深い遺憾の意を表明、日韓議員連盟はこれを問題視して訪韓を延期した。自民党幹事長代行を務めていた稲田朋美議員は、国会で姜昌一氏らに対し、「入国禁止措置を取らなければならない」と主張した

 こうした背景があるため、自民党の強硬派議員たちは姜昌一氏に不快感を抱いていることが分かった。姜昌一氏が独島(日本名:竹島)に関する発言にとどめていたのならともかく、「北方領土」をロシア領だとしたことは次元が違う。自民党の内部事情に詳しい人物は「文大統領は韓日関係の改善を望みながら、反日的な人物を大使に決めたのは矛盾している」と言った

 これにより、姜昌一氏に対するアグレマン(外交使節に対する接受国の事前同意)手続きが難航または長期化する可能性も取りざたされている。東京のある消息筋は「菅義偉内閣が姜昌一氏の北方領土訪問を理由に、同氏の赴任を拒否することは容易ではないだろう」としながらも、「外務省内には『北方領土のロシア領有権を認めた人物にアグレマンを出すのは良くない先例になる』という主張もある」と語った。

 姜昌一氏は今年国会議員を辞めるまで韓日議員連盟の会長を務めていたが、自民党内に同氏を歓迎する人物が多くないことも変数と言える。姜昌一氏は昨年7月の日本による輸出規制時に日本を訪れたが、自民党の実力者・二階俊博幹事長はこの時、同氏に会わなかった。加藤勝信官房長官は24日の定例記者会見で、姜昌一氏に関して質問を受けたが、「外国政府の人事であり、コメントは差し控えたい」と答えた。



概要

◇日本の近代史に関する歴史学者として

ソウル大学を卒業後、東京大学大学院に留学。「近代日本の朝鮮侵略と大アジア主義 : 右翼浪人の行動と思想を中心に」で博士論文。帰国後は培材大学校の教授に就任。2003年に開催された「日本の、我が国の歴史わい曲の真相を明らかにする南北共同学術討論会」に参加し、「日帝が朝鮮を強制占領し、永久にそして完全に支配するために朝鮮民族抹殺政策を展開した」「これによって朝鮮民族は解放されても分断体制を迎えることになった」と持論を講義して注目を集めた。また、東京大学在学中に収集した東京大学所蔵の資料を含む日本統治時代の資料を済州大学に寄贈するなどの活動も行っている。

◇日本へとの関わり

2004年から国会議員として活動。2011年5月24日、ロシアが実効支配している日本固有の領土である北方領土の一つである国後島を、日本の許可を得ずに訪問し、日本から抗議をうけると「日本側の一方的な論理」としてロシアの実効支配を改めて支持を行った

日本の教科書や防衛白書に竹島の領土問題が記載されていることに強硬な姿勢を示してきたが、「親日派」の子孫を糾弾する運動に加え、日本の右翼をリストアップして入国を禁止するべきとの意見を表明するなどの主張もしている。

2015年に成立した慰安婦問題日韓合意については、「(合意は)国家を拘束する条約や協定ではなく、安倍(晋三)政権と朴槿恵政権の約束にすぎない」として、合意が無効であると主張しており、韓国人慰安婦に対して「いつか日本国王や首相が来てひざまずいて謝罪するでしょう」と励ましている。


こんなのしか日本とかかわりがあり政権を代表できる人物がいないほどムン政権は日本が眼中にないということなのか、

それとも、日本には何をしても何を言っても良いと思っているので、日本が不快感を示すとはまったく思ってなかったのか・・・

両方ですね。