(朝日新聞 2020/10/14)

 新型コロナウイルスの影響で生活に不安が広がっていることを受け、滋賀県の三日月大造知事は12日、滋賀朝鮮初級学校(大津市木下町)を訪問し、近江牛2キロと県産の米10キロを贈呈した。

AS20201014001064_comm
▲滋賀朝鮮初級学校を訪れ、鄭想根校長(右)に近江牛を贈呈する三日月大造知事(左)=大津市木下町

 三日月知事が同校を訪れるのは初めて。玄関で児童らの歓迎を受けた三日月知事は「コロナで大変だと思いますが、今日はお肉とお米を持ってきたので食べて下さい。一緒に頑張りましょう」と声をかけた。

 その後、鄭想根(チョンサングン)校長が校内を案内。女子児童が朝鮮舞踊を披露し、男子児童は民族打楽器を演奏した。

 報道陣の取材に鄭校長は「滋賀県は以前から朝鮮半島にルーツを持つ人の学ぶ権利、居住する権利を先進的に認めてくださっているが、知事に訪問して頂き、朝鮮学校がより認められた思い。感無量です」と感謝した。

三日月知事は「政治的に色々あっても、そういうことに左右されない地方自治があってしかるべきだ。外国籍の県民の皆様とより親しくなり、本当の意味での多文化共生をつくりたい」
と話した。

 県では観光や外食産業の低迷を受け、小中学校の給食に近江牛などを出しているが、外国人学校は対象外。このため、滋賀朝鮮初級学校を含む県内の全4校に近江牛などを提供する

 三日月知事は、9月にも愛荘町のブラジル人学校を訪問し、給食用の食材を贈呈した。(鈴木洋和)


(毎日新聞 2020/10/16)

 三日月大造知事が12日、創立60年を迎えた滋賀朝鮮初級学校(大津市木下町)を初めて訪れた。新型コロナウイルスの影響で生活に不安を抱える外国人への支援の一環で、近江牛と県内産の米を贈呈した。

 同校は1960年に開校。小学校にあたる初級学校に18人、幼稚園にあたる幼稚班に3人が在籍している授業は主に朝鮮語で行われ、算数や理科、朝鮮史などを学ぶ。日本語や日本の地歴公民の授業もある

 12日は児童19人が三日月知事を出迎え、日本語と朝鮮語であいさつ。チマ・チョゴリに身を包んだ女子児童が朝鮮舞踊を、男子児童が民族打楽器を披露した。鄭(チョン)想根(サングン)校長(62)の案内で校内を見学した三日月知事は、「外国人県民の方々と親しくし、多文化共生を作っていきたい」と語った。鄭校長は「知事の訪問により、朝鮮学校がより認められたとの思いで胸がいっぱいです」と感謝した。この日は東近江市のブラジル人学校にも米などが贈られた。

 各種学校に分類される朝鮮学校は政府の幼児教育・保育無償化の対象外で、三日月知事は「全国知事会で文部科学省とも協議している。課題を整理したい」と述べ、県でも調査を進めるとした

 贈呈された食材は保護者が調理し、給食として提供する予定。18日には午前9時から同校の公開授業がある。問い合わせは同校(077・522・1921)。


(滋賀県 2020/10/8)

今年創立60周年を迎える滋賀朝鮮初中級学校を知事が訪問し、将来の多文化共生を担う児童と交流を行うとともに、新型コロナウイルス感染症の影響で生活に不安をかかえる外国人県民等への支援の一環として実施している、県内外国人学校への県産食材の提供(学校給食用に近江牛・魚のゆりかご水田米を提供)を行いますので、ぜひ、取材にお越しください。

なお、三日月知事が滋賀朝鮮初中級学校を訪問するのは今回が初めてとなります。

1.日時
 令和2年(2020年)10月12日(月曜日)14時40分から15時30分

2.場所
 滋賀朝鮮初中級学校(大津市木下町2-24)

3.当日の流れ
 14時40分から14時50分 知事から近江牛(2kg)とゆりかご水田米(10kg)を贈呈、全校児童と記念撮影(1・2年生はその後下校)

 14時50分から15時10分 校長先生による校舎案内、学校の状況に関する説明

 15時10分から15時30分 校長先生あいさつ、3年生から6年生の児童による踊り・打楽器演奏の発表、知事コメント、記念撮影

 ※提供する県産食材は後日給食に使用される予定です。

4.その他
 同日12時から、中條副知事の日本ラチーノ学院への訪問が予定されています。

≪参考≫滋賀朝鮮初中級学校
1960年4月に開校し、本年が創立60周年。当初は近江八幡市に開設していたが、1962年に現住所地(大津市)に移転。現在の全校児童は21名。