(ソウル新聞 韓国語 2020/09/15)

「2020年にはウナギを完全養殖技術で大量生産することが可能になるでしょう。」

海洋水産部傘下の国立水産科学院(水科院)は2016年、ミンムルチャンオ[淡水長魚 以下、ウナギ]の完全養殖に成功したという研究結果を発表しながら、このように話した。代表的な保養食であるウナギも、ヒラメやクロソイのように完全養殖で育てて、安い価格で食べられるようにするということだった。

日本とアメリカも成功できていない“夢の技術”を世界で初めて完成するというバラ色の展望だった。水科院が約束した年になったが、まだ実現されていない。

水産科学界の一部では『事実上失敗』という懐疑的な見解が多い。当時の発表が過度に成果を膨らませたとし、反省を促す声も出ている。

水科院のウナギ完全養殖はどうなったのだろうか。

水科院がウナギ完全養殖と関連した成果を外部に公表し始めたのは2012年に遡る。当時、水科院はマスコミに配布した報道資料を通じて「ウナギの人工種苗(糸ウナギ[以下、シラスウナギ])生産に成功し、完全養殖に青信号がついた」と明らかにした。受精卵から孵化した3㎜の『レプトセファルス』(ウナギの幼生)を養殖が可能なシラスウナギに変態させることに成功したということだった。

ウナギは海で生まれて6~10か月間の幼生段階を経た後、シラスウナギ状態で淡水に戻って成長する。現在のウナギの養殖は、このように淡水に戻ってきたシラスウナギを捕まえて10か月から2年間、人工的に育てる不完全養殖だ。受精卵から孵化した幼生をシラスウナギに育てるのに成功したというのは、完全養殖に近づいたという意味だ。

4年後である2016年、水科院はついにウナギの完全養殖技術の開発に成功したと公式に明らかにした受精卵から孵化して育てたシラスウナギ(人工第1世代)を母として育て、子(第2世代)を産ませる段階に入ったということだ。特に水科院は、人工第2世代ウナギを10万匹余りも得たと明らかにし、学界を興奮させた

しかし、水科院が出したウナギ完全養殖の成果は、これが最後で、これまで何の知らせもなかった。

当時の発表が過度に誇張された側面があった。水科院が得たという人工第2世代ウナギ10万匹余りは、孵化した幼生ではなく受精卵だったと14日、ソウル新聞の取材の結果、確認された。

また、水科院の『水産試験研究事業年次評価資料』を見ると、2012年から2015年までの4年間に生産された第1世代ウナギは187匹に過ぎず、それさえも相当数が死んで、45匹しか生存しなかったものと把握された。完全養殖に成功したと話すにはあまりにも少ない数字だ。

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養殖ウナギの生産および生存個体数現況
(単位:匹、2015年11月3日基準)
生産個体 生存個体
          〈資料:国立水産科学院〉

学界の一部では、第2世代が第1世代の子ということを立証する遺伝子検査が2年も経った後に行われたとして、当時の発表の信憑性に疑問を提起している

ウナギ完全養殖事業は、今年までに合計100億ウォンを越える予算が投入された事業であるだけに、水科院がこれまでの研究結果を正確に公開しなければならないという指摘が出ている。

共に民主党イ・ウォンテク議員は去る7月の常任委員会で「完全養殖に成功したと言うには、(最初の母から)第1世代と第2世代の遺伝子が同一だということが検証され、量産体制に入ることができる水準に来ていなければならない」と叱責した。

水科院関係者は「2016年の研究結果の発表当時には、研究員全体的に自信に満ちて目標やビジョンを過度に設定した側面があった」とし「科学界と産業界が見る完全養殖成功の概念が違っただけに、これからは一定量以上生産される時だけ完全養殖という表現を使う予定」と述べた。(機械翻訳 若干修正)