(朝鮮日報 2020/06/06)

〇後から遺族7人だけを追悼式に招待
〇「天安」生存者は「凌辱された気分」

 韓国政府が5日、哨戒艦「天安」爆沈事件[2010年]および第2延坪海戦[2002年]、延坪島砲撃挑発[2010年]関連の遺族・生存者を顕忠日の追悼式出席者から除外したものの後から出席者に含め、物議を醸している。
※顕忠日:国土防衛に命をささげた人の忠誠を記念する日(6月6日)(NAVER辞典)

 国家報勲処が5日に用意した顕忠日の追悼式出席者リストには、天安・延坪海戦・延坪島砲撃挑発の遺族や生存者が入っていなかった

 天安艦生存者予備役戦友会のチョン・ジュンヨン会長は、本紙の電話インタビューに対し「今回の顕忠院追悼式の出席者に、コロナで殉職した方々の遺族は入っていたが、天安や延坪島、延坪海戦遺族は誰も招待されなかった」とし、「(現在の)政権では、われわれのことをかなり不都合に思っているらしい。納得いかず、凌辱された気分」と語った。天安、延坪海戦、延坪島遺族などはこれまで、顕忠院の追悼式には毎年招待されていた。報勲処の関係者は「コロナにより出席人数を最小限に抑える状況で、遺族・生存者を招待できなかった」と語った。だが韓国軍内部からは「5・18(光州民主化運動)の行事に犠牲者の遺族を呼ばないのと同然のことではないか」という声が上がった。

 この問題が報じられて物議を醸すや、報勲処は5日午後「職員のミスだった」として、代表的な遺族7人を遅まきながら追悼式に招待した。だが「大統領が出席する重要な顕忠日の行事でミスにより中心的な出席者が抜け落ちたというのは、すんなり納得し難い」という指摘がなされている。

 韓国政界からは「大統領が主管する行事に天安などの遺族が出席するのが都合悪かったのではないか」という解釈も出た。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は今年3月、就任後初めて「西海守護の日」の行事に出席した。ところが故ミン・ピョンギ上士(曹長に相当)の母親ユン・チョンジャさんが突然、大統領に近寄って「突発的状況」が起きた。ユンさんは「天安は誰の仕業かおっしゃってほしい」と言い、文大統領は「北朝鮮の仕業というのが政府の立場ではないですか」と答えた。当時のユンさんの行動を巡り、与党の一部からは「大統領の動線を遮ったのは誤り」という批判が上がった。青瓦台(韓国大統領府)のカン・ミンソク報道官は「報勲団体から報勲処に招待者として推薦がなかった」とし、「青瓦台や政府が(名簿から)落としたのではない」と釈明した


「北朝鮮を非難する口実になりおってからに」という気持ちの表れですね。