(朝鮮日報 2020/06/03)

○ソウル・瑞草高校、廃棄後に作り直す

 ソウル市瑞草区にある瑞草高校の校庭には、高さ1.3メートルの慰安婦被害者少女像が立っている。2013年に全国で初めて校内に設置された慰安婦被害者少女像だ。この少女像は、彫刻家の金運成(キム・ウンソン)、金曙炅(キム・ソギョン)夫妻が作った代表的な慰安婦被害者象徴物「平和の少女像」とは姿形が違う。「平和の少女像」はおかっぱ頭で正面を向いているが、瑞草高校の少女像は髪を一つにまとめて三つ編みにし、頭が少し左に向いている

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▲ソウル・瑞草高校は2013年、校庭に慰安婦被害者をたたえる少女像=左の写真=を作った。しかし、彫刻家の金運成(キム・ウンソン)夫妻から「著作権法違反」という電話がかかってきたため、この少女像を廃棄した。そして同年9月、新しい少女像=右の写真=を作った。製作費用はそれぞれ600万ウォン(現在のレートで約54万円)だった。金運成氏は同じサイズの少女像の価格を3300万ウォン(約300万円)として受け取っている。金運成氏は2016年から正義連の理事を務めている。写真提供=瑞草高校

 もともとはこの少女像もおかっぱ頭でいすに座り、正面を向いていた。だが、除幕式まであと1週間だった2013年8月、金運成氏側が学校に電話をかけてきた。「著作権侵害なので設置してはならない」という話だった

当時瑞草高校の校長だったイ・デヨンさんは「教育目的で使うのに著作権を主張するケースはほとんどないので当惑した」と話す。学校側は圧力に耐えられず、600万ウォン(現在のレートで約54万円、以下同じ)かけて作った最初の少女像を廃棄した。

金運成氏は少女像1体につき3300万ウォン(約300万円)を受け取る

イ・デヨンさんは「金運成氏の少女像はあまりにも高価で、学校の財政的には無理だった。生徒15人が歴史専門家の助けを借りて新たな図案を書き、1カ月で今の少女像を完成させた。費用は600万ウォンだった」と言った。この図案はその後、ソウル・舞鶴女子高校、釜山ハンオル高校(当時はプソン高校)などがそのまま使用した。もちろん著作権料はない。

2020年05月28日
最初の『慰安婦像』作家、似た『慰安婦像』が作られると「著作権侵害」と破棄を要求していたニダ!


『公立校への設置』という、公金による“おいしい儲け話”がなくなってしまうと思ったんでしょうね。