韓国警察、慰安婦被害者支援施設「ナムヌの家」の後援金横領疑惑で捜査に着手
(中央日報 2020/05/14)

旧日本軍慰安婦被害者支援施設「ナムヌの家」[ナヌムの家]の後援金横領疑惑が浮上して警察が捜査に入った。

13日、警察などによると、京畿道(キョンギド)広州(クァンジュ)警察署は後援金横領の疑惑などでナムヌの家関係者A氏を逮捕して取り調べている。A氏はナムヌの家後援金数千万ウォンを横領した疑惑が持たれていると伝えられた。

今回の警察捜査は3月末、ナムヌの家の職員がA氏を告発したという。告発状には広州市支援金に関連した内容などが含まれているということが分かった。

現在、告発人調査を終えたという。警察関係者は「現在、告発状が受け付けられて捜査している事案なので詳しいのは明らかにすることができない」と話した。ナムヌの家関係者も「告発の件に関しては、いかなることも申し上げることができない」としてコメントを控えた。

一方、京畿道はナムヌの家に対してこの日から3日間特別指導点検を開始する。これは3月「国民申聞鼓(政府の国民の苦情を受け付ける掲示板)」にナムヌの家が後援金を建物の建て増しなど他の用途で使っているという苦情が提起されたからだ。最近後援金会計をめぐる論議に巻き込まれている市民団体「正義記憶連帯」とは関係のない指導点検であると知らされた。

1992年に設立した社会福祉法人ナムヌの家には現在、慰安婦被害者6人が生活している。施設の被害者らの平均年齢は95歳だ。


(朝鮮日報 2020/05/14)

慰安婦被害者の食費を職員らも使う

 慰安婦被害者たちの生活施設である京畿道広州市内の「ナヌムの家」について、京畿道が13日から三日間の特別調査に着手したことを発表した。道関係者は「慰安婦被害者のために使うべき政府の補助金・支援金が正しく使われていないという内部告発があった」と明らかにした。京畿道広州警察署も支援金横領疑惑についてナヌムの家の調査を開始した。

 ナヌムの家の職員Aさんは今年3月10日、政府に対する国民の提案や要求を書き込むインターネット・サイト「国民申聞鼓」に「慰安婦被害者の食費として支給された補助金が職員の食費に使われている。支援金のほとんどは建物の増築に使われている」という内容の訴えを書き込んだ

ナヌムの家には昨年、政府と道・市費の補助金が6億1742万ウォン(現在のレートで約5370万円)支給され、支援金は約30億ウォン(約2億6000万円)が集まった

 情報提供があった後、実際に広州市が先月2日と3日に情報提供内容に基づいて実査した結果、慰安婦被害者たちに支給された食費を職員たちが一緒に使っていたことが確認された広州市は、平均年齢95歳の慰安婦被害者6人が生活しているナヌムの家に、慰安婦被害者の食費として毎年約2000万ウォン(約170万円)を支給している1食当たり2800ウォン(約240円)ほどの食事や間食の費用だ。ナヌムの家で働いている職員16人はこの費用を一緒に使っていたことが明らかになったものだ。同市関係者は「施設収容対象者に支給された補助金を職員が一緒に使うのは違法だ。どの福祉施設も職員が食費を一緒に使うことはない」と語った。

 支援金の建築費流用疑惑について、ナヌムの家側は「これも慰安婦被害者のための事業だ」と主張した。ナヌムの家がホームページ上で公開している収入・支出内訳によると、昨年の支出15億ウォン(約1億3100万円)のうち、最も多い8億3805万ウォン(約7300万円)が建物の増築費用として支出されていた。ナヌムの家の安信権(アン・シングォン)所長は「昨年、歴史館と生活館を増築したが、これにかかった費用のうち、国費で充当できない部分を支援金から使ったのは事実だ」と言いながらも、「これも慰安婦被害者たちのための事業であるため、問題ないと判断している」と述べた。2020年5月現在、ナヌムの家に積み立てられている支援金は65億ウォン(約5億6600万円)だ。

 ナヌムの家は慰安婦被害者たちの生活基盤を設けようという趣旨で仏教界を中心に募金運動が起こり、1992年10月にソウル市麻浦区に初めて開館した。その後、1995年12月に現在の京畿道広州市に移転した。


職員が請願したのは↓3点で、

 1.ナヌムの家関係者が横領
 2.慰安婦分として支給されている食費を職員も使用
 3.支援金を増築費に流用

1は『疑惑』で警察が捜査、2,3は『確定』で、さらに問題がないか京畿道がチェックするということですね。