(ハンギョレ新聞 2020/04/21)

韓国政府の意見無視して
ツイッターに引き渡しの事実を公開
軍内部「異例的、過度な越権」

ハリー・ハリス駐韓米国大使が、韓国軍当局の“引き止め”にもかかわらず、米国産の偵察資産である「グローバルホーク」(RQ-4)の韓国軍への引き渡し事実と写真を公開した。外交使節である大使が、駐在国の軍事事項を駐在国の意志を無視して一方的に公開したのは越権に近いと指摘されている。

20日、複数の軍消息筋を通じて確認した結果、駐韓米国大使館側は2週間前頃に韓国国防部に対し、グローバルホークが来週韓国に入ってくればこれを祝うという内容をSNSなどを通して明らかにする計画だと知らせてきたという。これに対し韓国国防部側は、グローバルホークのような戦略資産に関連する情報は「軍の機密事項」に分類されるので、適切でないとの趣旨で“反対”意見を米大使館側に伝達した。

しかしハリス大使は19日午後、自身のツイッターに「今週韓国にグローバルホークを引き渡した韓米安保協力チームに祝意を伝える。韓国空軍と堅固な韓米同盟にとって意味深い日だ」という内容を「大韓民国空軍」と書かれたグローバルホークの実物写真と共に上げた。事実上、グローバルホークの到着事実と時点を写真まで添えて公表したのだ

158738430694_20200420

それまで韓国軍当局は、米国など海外から得た偵察資産など各種武器について機密事項として、該当資産の韓国到着事実や時点、写真などを公開しない立場を明らかにしてきた。これに伴い、韓国軍当局は昨年12月のグローバルホーク1号機導入時にも関連情報を公開しなかったが、グローバルホークの到着場面が取材記者のカメラに捉えらたためにやむをえずグローバルホーク1号機の引き取り事実を認めた

軍内外では、ハリス大使が韓国軍の引き止めにもかかわらず、韓国空軍が運用する偵察資産に関連する情報をツイッターに上げたことに対して、“異例”という反応が多い。軍当局者は「グローバルホークが米国の軍需企業『ノースロップ・グラマン』の製品で、米国政府が主管する「対外軍事販売」(FMS)の手続きにより韓国に導入されるものだが、米軍ではなくれっきとした韓国空軍の偵察資産」とし「ハリス大使が米軍のインド太平洋司令官出身なので、軍事問題に関心が強いかもしれないが、そうだとしても韓国軍の情報を一方的に公開したことは度を越した行為」と話した。グローバルホークは、20キロメートル上空で特殊高性能レーダーと赤外線探知装備などを通して地上の小物体まで識別できる先端無人偵察機だ。韓国は8800億ウォン(約800億円)を投じて年内にグローバルホーク4機を導入する計画だ。

米大使館は、ハリス大使が該当情報を挙げた背景が何か尋ねると、「ツイート内容以外はコメントできない」と答えた。


ムン大統領の経歴によるものかもしれませんが、軍をないがしろにする姿勢と、それが北朝鮮に誤ったメッセージにならないようにかもしれませんね。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

MAMOR (マモル) 2020年 06月号 [雑誌]
価格:589円(税別、送料別)(2020/4/21時点)

楽天で購入