(中央日報 2020/02/14)

世界高等訓練機市場で米ボーイングの動きが尋常でない。事実上、該当市場で優位を占めていた韓国航空宇宙産業(KAI)の高等訓練機T-50に対抗する動きだボーイングに押されて米空軍高等訓練機(APT)受注競争で苦杯をなめたKAIは厳しい状況を迎えている

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ボーイングは12日、フェイスブックを通じて「シンガポールエアショーで自社の高等訓練機T-7は今後の数十年間、戦闘機のパイロットを養成するうえでいかなる長所があるかを知らせている」と明らかにした。そしてその対象をアジア地域の顧客と説明した。これをめぐり防衛産業業界ではボーイングがT-7でアジアをはじめとする高等訓練機市場に本格的に進出する意向を表したという見方が出ている。T-50のパイを奪っていく可能性があるということだ。現在開発段階のT-7は2023年に最初の納品を始め、2034年に正常運用能力の検証を終える計画だ

すでにT-7はT-50を一度退けている。2018年9月のAPT事業でKAI-米ロッキードマーチンのコンソーシアムはボーイング-サーブのコンソーシアムに劣勢で受注に失敗した。APT事業を念頭に置いて2000年代初期からT-50の開発に入ったKAIとしては痛恨の結果だった。その間、米国での受注競争に向けてアジアなどで実績を積み上げてきただけに衝撃は大きかった

T-50は、2011年にインドネシアと16機の契約をした後、イラクから24機、フィリピンから12機、タイから12機など計64機を受注した。計29億3000万ドルにのぼる規模だ。しかしこれをすべて合わせてもAPT事業規模(351機)とは比較にならない。現在運用中で安定性が検証されたT-50がまだ開発中のT-7に劣勢になったという事実も、今後の受注競争の見通しを暗くする要素だ。

T-50とT-7の悲喜には価格競争力がまず挙げられる。T-50の1機あたりの価格は2000万-2500万ドル(230億-300億ウォン)という。T-7の1機あたりの価格は公開されていないが、大規模な生産を前提に最大T-50の60%水準まで価格を下げる可能性があると予想される。実際、計351機の高等訓練機と46機のシミュレーターの米空軍APT受注競争でKAIは163億ドルを事業予定価格としたが、ボーイングは92億ドルで入札した。

T-7が価格競争力を確保できたのは、機体の製作に3Dプリンティング技術の比率を増やしたうえ、既存の部品を最大限に活用したためと分析される。21世紀軍事研究所のリュ・ソンヨプ専門研究委員は「T-7の生産ラインが本格的に稼働すれば規模の経済によるコスト削減はさらに容易になるだろう」という見方を示した。

価格を除いた残りの諸元ではT-50は遅れをとらない。T-50の最大速度はマッハ1.5であり、マッハ1.04のT-7より優れている。最大離陸重量もT-50は12.3トンと、T-7の5.5トンを上回る。しかし訓練機という点を考慮すると、こうした諸元の差には大きな意味がないというのが業界の大半の意見だ

防衛産業業界はKAIがT-50の派生型機種FA-50などで輸出の活路を模索すると予想している。T-50は高等訓練だけでなく空対空ミサイル(AIM-9)、空対地ミサイル(AGM-65)、誘導爆弾などを搭載でき、実際に軽攻撃機の任務にも活用できる。T-50基盤の軽攻撃機FA-50はすでに2013年に実戦配備されている。業界関係者は「高等訓練機と軽攻撃機を完全に分離して運用しにくいアフリカや東南アジア地域ではT-50の需要は依然として存在するはず」と話した


(OBSニュース 韓国語 2020/02/14)

【アンカー】
これまで高等訓練機事業にあまり関心を示さなかったアメリカが、韓国の主な舞台であるアジア市場を狙い始めました

韓国型戦闘機事業にも牽制の意図を露骨化しています。

カル・テウン記者です。

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【記者】
【現場の音】
減速せよ、減速せよ!

地上をかすめるように飛んで行く航空機。操縦席の下の森が広々と垣間見られるほどです。

昨年10月、低高度高速飛行テストを通過したアメリカ空軍の次期高等訓練機『T-7A』[レッドホーク]です。

約45m上空で時速901kmまで到達するのに成功し、高性能を誇示しました。

T-7Aは、特に2018年にT-Xという名前で韓国防衛産業業界に大きな痛みを残した機種です。

何と10兆ウォン規模のアメリカ高等訓練機交替事業でKAI[Korea Aerospace Industries 韓国航空宇宙産業]の『T-50』を押しだしたためです。

ところで、このT-7Aが自国の需要を越え、T-50が強勢を見せてきたアジアまで呑み込もうとしています

11日に開幕した世界3大エアショー『シンガポールエアショー』にモデルを展示し、出師の表を投じました。

2023年に量産が始まれば、『F-35』を大量に購入した日本市場から開拓していく可能性が大きいです

[キム・テヨン/韓国国家戦略研究員研究委員:日本が購入することになれば、アジアの他の国々も購入に参加する可能性がとても大きいです。韓国の立場ではT-7Aが出てくる前に…。]

アメリカは去る数十年間、高等訓練機自体を生産してこなかったです。

「ステルス機を製作する国の技術力水準とは合わない」という理由でした。

それでも、このような行動を見せるのは、世界の舞台に進入したばかりの韓国を意識しているという評価です

これに先立ち、アメリカはKFX開発事業にも「自国製の武装システムを輸出できない」と通知してきました。OBSニュースのカル・テウンでした。(機械翻訳 若干修正)

2020年01月26日


今のところあり得ないですが、韓国が日本に売り込みに来てみてほしいですね。


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