(共同通信 2019/12/30)

 沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)の領海に2008年12月8日、中国公船が初めて侵入した事件で、公船の当時の指揮官が29日までに共同通信の取材に応じ、中国指導部の指示に従った行動だったと明言した上で「日本の実効支配打破を目的に06年から準備していた」と周到に計画していたことを明らかにした。指揮官が公に当時の内実を証言するのは初めて。

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▲沖縄県・尖閣諸島。手前から南小島、北小島、魚釣島

 証言したのは、上海市の中国太平洋学会海洋安全研究センターの郁志栄主任(67)。当時は海洋権益保護を担当する国家海洋局で、東シナ海を管轄する海監東海総隊の副総隊長として、初の領海侵入をした公船に乗船し指揮していた。


なぜか共同通信を引用した韓国メディアのほうが詳しい・・・

(聯合ニュース 韓国語 2019/12/30)

〇共同通信、2008年に初の尖閣領海侵犯した中国官公船指揮官とインタビュー

中国の尖閣(中国名釣魚島)列島領海侵犯は、日本の実効的支配打破を目的に、2006年から計画していたものと、共同通信が11年前に初めて尖閣領海を侵した中国官公船指揮官の証言を引用して30日、報道した。

現在、上海市の中国太平洋学会海洋安全研究センターに勤める元官公船指揮官は共同とのインタビューで、2008年12月8日、自分の初の尖閣領海進入は中国指導部の指示に従った行動だったとし、このように話した。

日本国内では、2008年の中国官公船の初の尖閣領海侵犯については『現場の暴走』だったとの分析が多かった。中国の尖閣領海侵犯は、2012年の日本政府の尖閣国有化に対抗した措置という見解が日本国内で優勢だった。

しかし、元中国官公船指揮官が、それよりはるかに前である2006年から準備した計画だったと日本メディアに証言したのだ

彼の証言によれば、中国指導部の指示を受けた国務院が、2006年7月に東シナ海の権益保護のための定期巡回査察を承認しながら、尖閣領海進入準備が始まった

2008年6月、日本巡視船と台湾漁船が尖閣領海内で衝突して台湾漁船が沈没する事件が発生し、尖閣領海進入計画は本格的に推進されたという。

彼は、日本領海進入による外交的影響も内部的に議論したが、最終的には「北京の命令に従った」と話した

それと共に、中国政府は尖閣問題が国際法廷に行くことになった時、「中国官公船が一度も尖閣領海に入らなければ敗訴する」という危機感を持っていた、と彼は付け加えた

共同通信は、元中国官公船指揮官のこのような証言について、「尖閣問題などで反対論が強くなっている来年春の習近平中国国家主席の国賓訪日に対する新たな火種になりそうだ」と展望した。

行政区域上、日本沖縄県に属する尖閣諸島は日本と中国間の領土紛争地域だ。

今は中国官公船の尖閣領海侵犯が日常化している。

今年に入って尖閣領海を侵した中国官公船は120隻以上だ。

安倍晋三日本総理は去る23日、習近平中国国家主席との首脳会談で尖閣問題と関連して「中国に強く対応を求めた」と日本政府は発表したが、安倍総理が日本固有の領土という言及と共に領海侵犯中止を要求したのかは明らかでない、と共同は付け加えた。(機械翻訳 若干修正)