(サッカーダイジェストWeb 2019/12/11)

○謝罪はなし。指揮官も「故意ではなかった」と擁護

 当の本人から、謝罪の言葉は聞こえてこなかった。

 現地火曜日に韓国・釜山で開催されたE-1東アジア選手権、日本対中国の一戦。29分に鈴木武蔵のゴールで先制した森保ジャパンは、後半に入って中国の反撃に遭うも凌ぎ切り、70分にはCKから三浦弦太が追加点を挙げる。アディショナルタイムに1点を返されたものの2-1で無難に勝ち切り、幸先良い白星スタートを飾った。

 そのゲームで、大いに物議を醸したのが31分のシーンだ

 ロングボールに対する空中戦で、日本の橋岡大樹がヘディングでのクリアを試みたところ、中国のジャン・ジーポンはジャンプ一番、ハイキックでの対応を選択。なんとその左足によるカンフーキックが橋岡の後頭部をもろに捕らえる危険なプレーとなり、スタンドを騒然とさせたのだ。

 しかしながら、イルギス・タンタシェフ[ウズベキスタン]主審はイエローカードを提示したのみ。幸いにも大事に至らず、橋岡はその後もプレーを続行したが、ひとつ間違えば大事故になっていたかもしれない。VARが導入されていれば確実に一発レッドの蛮行だった。

※参考



 試合後、報道陣に囲まれたジャン・ジーポン。あくまで自身のプレーの正当性を説き、次のように競り合いの場面を振り返っている。

「意図的に傷つけようなんてこれっぽっちも思っていなかった。よくVTRを見返してほしいんだ。彼(橋岡)の頭はボールに達していなくて、僕の足が最初にボールに触れている。むしろ、彼の頭がぶつかってきたと言えるだろう。だからレッドカードに値するものではなかったと確信している。ただ国際試合では、もっとこうしたアクションに気を配らなきゃいけないとは思うけどね」

 さらに記者会見で、「代表選手があのようなラフプレーに及んだ事実をどう考えるのか?」と報道陣に問い詰められた中国のリ・ティエ暫定監督は、「故意ではなかったとジャンは言っているし、相手がよく見えなかった、ただボールを止めたい一心だったと話していた」とコメント。こちらからも謝罪や橋岡を労わる言葉はなく、「選手たちが暴力的だった? 私は決してそうは思わない」と答えた。

 4日後に日本は香港と、5日後に中国は韓国と第2戦を戦うが、それまでに大会事務局から中国代表とジャン・ジーポンのプレーに対して、なんらかのアクションが起こされるかもしれない。


初戦からこれとは選手は大変ですね。