(KBSニュース 韓国語 2019/11/15)

KBSは、ミシュランガイドの『黒いコネクション』を連続報道している。KBSはミシュランガイドの内部秘密情報を利用して『アーネスト・シンガー(Ernest Singer/日本居住)』というアメリカ人が、いわゆる『コンサルティング商売』をしたと報道した

シンガー氏と関係があるとみられるデニー・イプ[Denny Ip]氏が『新羅ホテルの羅宴[ラヨン]』と『廣州窯グループのガオン』もコンサルティングしたという追加報道もした

今日はシンガー氏が持っているミシュランの内部情報と影響力がどこから来るのかを集中的に追跡した

◇シンガー氏が最初にコンサルティングを提案した東京の『尹家』を訪ねる

ミシュランコンサルティングを提案されたソウル『尹家名家』[ユンガミョンガ]の本店格である日本,東京の高級韓国料理店『尹家』[ユンケ 尹家銀座]を訪ねた。『尹家名家』は東京『尹家』を通じてアーネスト・シンガー(Ernest Singer/日本居住)氏を紹介され、ミシュランコンサルティングも提案された。東京『尹家』は2013年から6年連続でミシュラン2つ星を受けている。

ここのオーナーシェフはソウルのユン・ギョンスク氏の姉ユン・ミウォル[尹美月]ユン氏は息子が契約に主に関与したので自分は契約の具体的な内容は分からないと述べた。コンサルティングの初めから終わりまでをすべて知るユン氏の息子チュ某氏に会った。取材陣が情報提供を受けたメッセンジャーとEメールなどをシンガー氏とやりとりした人が、まさにチュ氏だ。4時間の連続インタビューが行われた。

◇開業7か月後に『尹家』に2つ星の奇跡を下したミシュラン高位関係者

チュ氏(『尹家名家』ユン・ギョンスク氏の甥)は、ミシュランソウルが2016年末に発刊されることを発表の2年半前である2014年5月にシンガー氏から聞いてすでに知っていたと話す。それと共にシンガー氏の影響力の背景には他の人物がいると打ち明ける。

東京『尹家』が開業して3か月経った2013年8月頃、『アラン・フレミオット(Alain Fremiot)』という白髪のフランス人男性が東京『尹家』に食事をしに来たという。その後、尹家はその年の東京ミシュランガイドで2つ星にいきなり選ばれた。開業7月後に起きた奇跡のようなものだった。後でわかったことだが『アラン・フレミオット』氏はアジア地域のミシュラン評価総括責任者であった

チュ00[チュ氏]/シンガー氏とメッセンジャー対話者
アランが次に先に行きます。そうして一緒に来た男性が赤いミシュランカードで見せます。実はミシュランの審査をしにきました。一番安い料理を食べて30分で出て行ったが、その後に突然2つ星を受ける奇跡をくれたアランが最も大きな影響力を持っているのです。

◇シンガー氏を『尹家』に紹介したアジアミシュラン総括インスペクター

2013年12月に2つ星になった直後、アラン氏はシンガー氏を他の一行らと一緒にレストランに連れて来たという。その後、シンガー氏はソウルに支店を開けばミシュラン星を取るためのコンサルティングをすると密かに提案する

チュ00/シンガー氏とメッセンジャー対話者
2013年12月、ミシュラン発表の初回に私が行った時、すべての人がシンガー氏に挨拶をしていました。出版会、ミシュランガイド出版会。アランという人がシンガー氏を友達として連れてきたし、私はアランを信じたのです。

◇ソウル『尹家名家』にも開業から2か月後に訪問した『アラン・フレミオット』

アラン氏は、ソウルの尹家名家の開業2か月後である2015年1月、また別のミシュラン評価員1人と一緒に訪れる。4月頃にも評価のためにもう一度訪れる。

ユン・ギョンスク/ソウル『尹家名家』代表
重要な決定権者としてパーティーでこの人が現れて、こうしなさいああしなさいと指示すると言いました。(尹家名家が)称賛をとてもたくさん受け、料理もとても良かった話をしました。

取材陣はシンガー氏に電話とEメールなどで何回もアラン氏について尋ねたが、ついに返答を受けることができなかった。

アラン氏にもシンガー氏と金銭が行き来する取り引き関係などがあるのではないかというEメール質問書を送ったが、やはり返答はない。

ミシュラン側はアラン・フレミオットがアジア総括だったことは事実だが、すでに退社して詳しい状況は分からないと明らかにした

詳しい内容は今夜のKBS9時ニュースでお伝えします。(機械翻訳 若干修正)


(KBSニュース 韓国語 2019/11/15)

KBSはミシュランガイドの『黒いコネクション』を連続報道している。KBSは『アーネスト・シンガー(Ernest Singer/日本居住)』というアメリカ人が、ミシュランガイドの内部秘密情報を利用して、いわゆる『コンサルティング商売』をしたと報道した。ところで、シンガー氏がコンサルティングしたレストランは韓国の他にもアジア全域にまたがっていた。ミシュラン高位関係者と関係のあるシンガー氏が関わったレストランは、果たして星を受けたのだろうか? KBS取材チームは事実確認のために海外現地を取材した。

◇『開業3か月後に2つ星...翌年3つ星』香港の日本食店、シンガー妻が共同所有

KBS取材チームは、6年連続でミシュランガイド3つ星を受けた香港の日食店[以下、和食店]を訪れた。2012年に開業から3か月後にミシュランガイド2つ星を受け、翌年に3つ星になった。異例的な記録だ。全世界の海外の和食店のうち2番目に3つ星の栄誉を得たレストランとしても記録された。

ここは日本から毎日空輸する最高級の食材を使うという。価格は想像を絶する。シェフが適当に料理を出す『おまかせ』の一人あたりの食事代は60万ウォン程度だ。ところで、このレストランの共同所有者の一人はアーネスト・シンガー氏の妻だ[花千代(斉藤由美子)フラワーデザイナ 女性自身。シンガー氏はミシュラン高位関係者と関係があり、内部情報を利用して『コンサルティング商売』をしたという疑惑を受けている人物だ。

シンガー氏の妻の本職は料理とまったく関連のない花装飾家だが、SNSとインタビュー記事で直接自分がレストランを設立するコンサルティングに参加したと明らかにした。しかし、ここのシェフはシンガー氏の妻は日本食の専門家と見ることはできないと取材陣に話した

◇『4月後に2つ星』のシンガポールの和食店もシンガーの妻が共同所有

取材陣はシンガポールにあるまた別の和食店[小康和]を訪ねた。開業4月か月後の2016年7月、シンガポールに初めて進出したミシュランガイドで2つ星を受けた。その後、4年連続で2つ星に選ばれた。

日本から食材とシェフを供給するのはシンガー氏夫妻だこのレストランもシンガー氏夫妻に一部所有権を与えた後、パートナーシップを結んでレストランを一緒にオープンしたという。このレストラン代表は思いもよらずミシュラン2つ星を受けることになり、自分も驚いたという。ベルギー出身のレストラン代表は、アジアのミシュラン評価基準がよく分からないという。ヨーロッパのミシュラン審査基準とは大きな違いがあると話した

◇コンサルティングのマカオの和食店も『2つ星』…「コンサルティングした8か所の海外の和食店、星獲得」

マカオのカジノ内にしたミシュラン2つ星の和食店も訪れた。このレストランもやはりシンガー氏夫妻がコンサルティングをしているところだ。このレストランも2015年に1つ星を受け、1年後に2つ星を受けて世界的に大きな話題になった。

シンガー氏夫妻が関係したこのレストランは記録的に早くミシュラン星を受けた。シンガー氏の日本のコンサルティング会社は、ホームページでアジア地域8か所の和食店がミシュラン星を受けるのに助けになったと広報している

シンガー氏が自分の職員と示した香港のデニー・イプ(Denny Ip)氏は、マカオのまた別の3つ星レストランなど2か所をコンサルティングしている。デニー氏もシンガー氏と関連しており、新羅ホテルの羅宴と廣州窯のガオン、ビチェナの国内3か所のレストランもコンサルティングした疑惑を受ける人物だ

和食店はシンガー氏の日本の会社が直接コンサルティングし、韓国料理と中国料理、イタリアンなど日本食以外のレストランはデニー・イプ氏がコンサルティングを行っていると見られる。この2人がコンサルティングしたレストランをすべて合わせると、取材陣が確認したものだけでアジア地域で10か所余りに上り、このうち1か所のレストランを除いてすべて星を受けた。

◇卓越したコンサルティング能力か? VS 黒いコネクションの影響?

このようなコンサルティング実績は、彼らの卓越した能力のためだろうか? それともミシュランガイド側との黒いコネクションのためだろうか?

取材の結果、シンガー氏はアラン・フレミオット(Alain Fremiot)ミシュラン元アジア総括インスペクター(現在は退職)と緊密な関連があるという情況が明らかになった

また、シンガー氏の妻は、2010年当時、ミシュランガイド代表(現在は退職)と写真まで一緒に撮って親密さを誇示した。ミシュランはこれに対し、第3者がミシュラン星レストラン選定過程に介入できないと明らかにした。