(SBSニュース 韓国語 2019/09/27)

大韓民国サッカー代表チームの応援団である『赤い悪魔』の平壌行きが霧散する見通しです。去る23日、文化体育観光部[省に相当]、大韓体育会、大韓サッカー協会など関連機関の関係者は一堂に集まり、来月15日に北韓[以下、北朝鮮]平壌市のキム・イルソン[金日成]競技場で行われる2022カタールワールドカップ[2022 FIFAワールドカップ]アジア予選の韓国と北朝鮮の試合と関連した諸般問題を議論しました

この席で韓国側関係者たちは、北朝鮮側が「選手団と中継放送団、取材記者団の入国は許可するが、応援団の訪北は受け入れることは難しいという立場」を出したことを確認しながら、それでも『第3国』でなく平壌で予選を行うことに決めました

これと関連して統一部は、応援団の派遣を北朝鮮に再び打診する計画だが、北朝鮮が当初の態度を変える可能性は殆どなく、『赤い悪魔』の史上初の平壌行きの実現は難しくなりました。

それでは、北朝鮮が韓国応援団の訪北を許可しない理由は何でしょうか?

国内体育界専門家たちの話を総合すると、大きく3つと分析されます。最も大きな理由は『赤い悪魔』応援団が繰り広げる『太極旗パフォーマンス』と『大韓民国』の叫び声を容認し難いということです。当日、キム・イルソン競技場には少なくとも5万人以上の北朝鮮の人々が入場する予定だが、彼らにこのような応援が大きな衝撃を与えかねないという懸念です。

応援団の統制も問題です。平壌での日程と動線が事実上、ほぼ固定された韓国選手団‐取材団と違い、応援団の場合は統制が容易ではありません。例えば、応援団が試合のない午前に平壌観光をするという場合、これを阻止する名分もありません。だからといって北朝鮮体制の特殊性を勘案すれば“自由観光”を許可することも難しいです。

身元確認のための物理的な時間が足りないことも理由にあげられます。北朝鮮を訪問するには北朝鮮入国ビザが発給されなければなりませんが、このためには身元確認が必須です。民間人で構成された数百人の応援団の身元をいちいち詳しく調査した後にビザを発行するためには、時間が足りないということです。

北朝鮮は、今回の対戦の生放送を淡々と行う国内地上波放送局の派遣人員も大きく制限しました。韓国側は20人の中継放送団を平壌に送る計画でしたが、北朝鮮は過去の前例をあげてわずか10人だけを許可し、取材記者団も合計18人と決めました

実は北朝鮮がこのように出てくるだろうということは、すでに早くから予想されていました。それでも大韓サッカー協会はもちろん、文化体育観光部の誰も『第3国』開催を主張しませんでした。北朝鮮が応援団を受け入れず、中継放送団を制限する場合、アジアサッカー連盟(AFC)に第3国で試合を行うよう場所変更を要求することもできましたが、韓国側は結局、そのようにはせず『平壌行き』を決めました。もし、韓国側が『第3国』開催を要請して貫徹した場合、ただでさえ行き詰っている南北スポーツ交流が完全に破綻する可能性が大きかったためです

北朝鮮は昨年から大韓民国と約束した合意をほとんど守っていません。昨秋に北朝鮮バスケットボールチームが韓国を答礼訪問しなければならなかったが、明確な理由なしに来ませんでした。去る2月15日にスイス,ローザンヌのIOC本部で2020年東京オリンピック南北単一チーム(4種目)構成に合意しておきながら、これまで合同訓練をはじめ、いかなる準備もしていません。特に女子ホッケーの場合、来月に最終予選に出場するため、北朝鮮が後ほど態度を変えても単一チームが事実上、霧散する危機に置かれました。

状況がこうであるにもかかわらず、ムン・ジェイン[文在寅]大統領は去る25日、アメリカ,ニューヨークでトーマス・バッハ[Thomas Bach]国際オリンピック委員会(IOC)委員長[会長]に会って、2020年東京オリンピック南北共同進出と、2032年夏季オリンピック南北共同誘致を推進するという意思を明らかにしました。北朝鮮とのスポーツ交流をあきらめず、忍耐を持って最後まで推進するという意です。

韓国側が様々な問題にもかかわらず、今回ベント[Paulo Jorge Gomes Bento ポルトガル]監督が率いるサッカー代表チームの『平壌行き』を決めたのも、このような脈絡から出たものと分析されます。

しかし、韓国側のこのような努力が短期間に実を結ぶことは容易ではない見通しです大韓体育会のある関係者は「北朝鮮は最高指導者と政治がすべてのものを決め、スポーツはそれに従う構造を持っている。北米関係と南北関係など韓半島[朝鮮半島]の政治地形に根本的な変化がない限り、南北スポーツ交流も大きく変わらないだろう」と展望しました。(機械翻訳 若干修正)


さすがムン大統領ですね。