(日本経済新聞 2019/09/21)

9月8日、韓国ソウル近郊、果川(カチョン)市のソウル競馬公園で、コリアカップ(ダート1800メートル)、コリアスプリント(同1200メートル)の両国際競走が行われた今年で4回目の両レースは、韓国馬事会(KRA)が競馬の国際化の加速を掲げて創設した。

過去3年は、初年度(2016年)のスプリントを香港馬が制した以外、全て日本馬が優勝。特に過去2年の「カップ」は、ロンドンタウン(牡6)が続けて圧勝した。だが、今年は一連の日韓対立を受け、KRAがレース4週前の8月11日に日本馬の招待見送りを表明。初めて日本馬抜きで行われた。(略)

日本馬が外れた結果、スプリントには韓国馬のほか、米国馬3頭と英国、フランス、香港馬各1頭の計6頭が参戦(全16頭)。カップ(全11頭)には、米国馬2頭と英国、香港の各1頭が出走した。スプリントの外国馬はもともと期待度は高くなかったが、16年に優勝馬(スーパージョッキー)を出したこともあり、香港のアグリーウォリアー(5歳去勢馬)が注目された。(略)

スプリントでは、1番人気のブルーチッパー(4歳去勢馬)が2番手追走から直線で抜け出し、1分11秒1で快勝。重賞連勝で通算成績を8戦7勝とした。続くカップも先行馬の天下。最外11番枠のムンハクチーフ(牡4)が、向こう正面で果敢に先頭に立ち、そのまま押し切り優勝した。2馬身半差の2着もチョンダントッキ(5歳去勢馬)が2番手追走から流れ込み、3着は英国の伏兵アンバサドリアル(同)。1番人気のローンセーラーは3コーナー付近から後退して10着だった。(略)

創設以来初めて、韓国馬が両レースを制したが、外国馬招致を陣頭指揮したKRAのユ・スンホ海外事業団長は「(日本馬不在なので)むなしい」と、率直に漏らした。(略)

■招待見送りで格付け取り消しの代償も

日本馬の招待見送りは8月11日の外国登録馬発表に併せて公式化した。KRAの公示には「最近の日韓関係悪化による国民情緒などを考慮して」という短い説明が付された。関係者によると、7月に日本政府が半導体部品3品目の「輸出管理の強化」を発表し、対立が深まる中で、KRAは約1カ月、日本馬の扱いを議論したが、内部でも賛否は分かれたという。「スポーツと政治は別」という原則論もあったが、結果的には世論悪化への懸念が勝った。

国際競走2戦の賞金総額は各10億ウォン(約9165万円=優勝馬に57%を配分)で韓国最高。日本馬が連勝でもすれば、「自分たちの買った馬券で……」というファンの不満が高まり、韓国内で広がる日本製品不買運動の対象になりかねない。また、ユ団長は「競馬場は多くの人が集まる。表彰式などで一人でも挑発的な言動をしたら……。人馬への危害の可能性も考えた」と話す。

招待見送りは代償も伴った。韓国は16年7月に国際競馬統括機関連盟(IFHA)のパート2国に昇格。今年は両国際競走が国際G3の格付けを認められる予定だった。だが、格付けの基準となるRT[国際レーティング]を下支えしてきた日本馬が不在のため、格付けは取り消し。KRAは関係者への通知に追われた。また、8月16日にユ団長自らが来日し、日本中央競馬会(JRA)などの関係者に事情を説明し、「申し訳ない」との意思も伝えたという。(略)


(ブログ競馬雑説 韓国語 2019/09/12

先日、他のブログのコメントで、外信報道でコリアスプリント/コリアカップが国際G3レースから再びローカルG1レースに還元されたという話を聞いた(以前にも若干説明したように、国際G3レースに認められたというのは、韓国がまだ国際競馬連盟の分類上、Part 2国家にもかかわらずPart 1国のG3レースに認められるということだ)。 

まさか? そのようなことが? それで該当外信報道を探したが、最初はよく見つけられなかった。それで、そんなはずはないだろうという信念で、国際競馬連盟(IFHA)のBluebook(Part 1/2/3国別公認G1/2/3/Listedのレースを整理した資料だと考えれば良い)を確認してみた。下のリンクから簡単に入ることができる。The Blue Book

まさかが現実になった。先日、馬事会でコリアスプリント/コリアカップが国際G3に昇格したと記念レースまで開いて広報に熱を上げていた当時、上のリンクに入ると、Part 2のKor G1に分類されたコリアスプリント/コリアカップレースが該当の部分で朱筆になって、Part 1のOther Races、すなわちPart 1国ではないがPart 1級G1/G2/G3レースを記載した部分に赤い文字でコリアスプリント/コリアカップが追加されていたことを自分の目で確認したが、現在入るとこのような記載が確認されず、以前に原状復帰されていた。すなわち、ひとまずIFHA次元では国際G3付与が取り消されたと見られる。なぜか、あれほど広報に熱を上げた馬事会が突然、国際G3の話を全くせず、表記もしないのがおかしいと思っていた...

一歩遅れて香港有名英字紙であるSouth China Morning Postの下の記事も見つけたが、これが多分、先立って話した該当外信であるようだ。リンクは下。Japanese horses to return to Korea Cup in 2020 despite diplomatic row

記事を見ると、国際G3付与が取り消されたのは間違いないと見られ、その理由は、最近の日本との関係梗塞により、日本馬をコリアスプリント/コリアカップに招待しないことにした馬事会の決定によるものと見られる。ある人はそれ自体が付与取り消しの理由ではないという意見もあるが、先立って話したBluebookのPart 1のG1/G2/G3付与基準によれば、地理的基準を理由に参加資格を制限するレースにはPart 1のG1/G2/G3格が付与されないと明確に記載されており("No Group/Graded races should have any geographically-based conditions of entry in regard to the place of the horse’s birth,training or ownership.")、これはPart 2国の個別レースをPart 1級と認定する時も適用されるので("Individual races of a Part II country can be promoted to Part I after 2 runnings if their quality complies with international Group/Graded status.")、それが理由なのはあっているようだ。(略)(機械翻訳 若干修正)


レース当日、韓国紙スポーツ朝鮮ですら「この大会は、米国や英国などの競馬先進国出身の競走馬が参加する国際公認(G3)大会だ。たとえ最近の韓日関係のため、日本の競走馬が参加していなかったとはいえ、総賞金規模と国際位相で国内最大の競馬イベントであった。」(9月8日付)と報じるくらい、
国際G3格付けが取り消されたことは韓国で知られていないようですね(取り消されたことを扱った記事は見つけられませんでした)。


2019年08月19日