(聯合ニュース 韓国語 2019/08/29)

・在日同胞3世の金山茂樹桜井市議会議員インタビュー
・在日韓国人の立つ瀬が狭くなるという感じ…両国さらに発展できる

「日本の犯罪記事で実名報道をすることはまれですが、最近、在日韓国人が起こした犯罪事件を報道しながら、一部メディアが加害者の実名を報道することがありました。韓国に対する悪いイメージを与えようとしている感じです。憂慮されます。」

在日同胞3世の金山茂樹[金山しげき]奈良県桜井市議会議員[以下、市議]は、去る28日、聯合ニュースとのインタビューで、最近一部の日本メディアが反韓感情を加熱させていると指摘した

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▲在日同胞3世政治家金山茂樹桜井市議会議員
在日同胞3世出身で、日本政界で活動中の金山茂樹日本奈良県桜井市議会議員の姿[2019.8.29]

去る27日から在外同胞財団主催で進行している『第6回世界韓人政治人フォーラム』に参加するために韓国を訪問中の自民党所属の金山市議は「日本で発生した反社会的な犯罪記事のコメントを見れば『この事件は在日韓国人が犯人』というネチズン[ネットユーザー]がいる」とし「在日韓国人として立つ瀬が狭くなるという感じもする」と心配した。

祖父母、両親とも韓国人である金山市議は、東京、大阪などで雑誌社のエディターとして働き、自分の故郷である桜井市の衰退を防ぐために政治に飛び込んだ。

4年半程度、自民党の田野瀬良太郎[および息子の田野瀬太道]衆議院議員の秘書として活動した彼は、2015年に桜井市議会議員選挙に初めて出馬して当選する成功を収めた。自民党総括副幹事長などを歴任した田野瀬議員は、去る2007年、山崎拓元自民党副総裁と北韓[北朝鮮]を訪問した人物として有名だ。
※田野瀬良太郎:自由民主党朝鮮半島問題小委員会(日朝国交正常化を目指す議員連盟)の幹事

金山市議は、最近の日本国内の韓国に対する世論について「実は日本人は韓国に怒るよりは『韓国が突然なぜこのような行動を見せるか』といぶかしがる人が多い」と伝えた

明治維新以降から日本人は国際法に必ず従わなければならないと考える人が多いが「韓国はなぜ国際法の協定を守らないのか。突然なぜ韓国の態度が変わったのだろうか」と考える場合が多いというのが彼の説明だ。

彼は「このような状況で、加熱した報道で日本世論が左右されている感じ」としながら「今の状況は仕方ないが、両国は友好的で発展指向的な関係に進むべきではないか」と希望した。

金山市議は韓日関係を解く解法として両国政治家の冷徹な判断を要求した。

政治家は利害関係をよく考えなければならないだけに、未来指向的な時間軸を持って両国が共に前進すれば、さらに発展できるということだ。

奈良県日韓協会の親善会長[公式サイトでは『幹事』]でもある彼は「在日韓国人3世である私が政治家になったのも、両国が友好的な関係を維持した結果だと思う」とし「先祖の努力を水の泡にすることはできない。長い間、両国の関係改善に汗を流した方々のためにも関係改善の芽を再び咲かせたい」と希望した。

彼が市議として活動している桜井市は5万7千人ほど居住する小都市だ。過去には木材事業で都市全体に活力があふれたが、1995年の阪神大震災で人口が大幅に減少し、新たな事業の突破口も見つけられていないという。

彼は「今、桜井市には約350人の在日韓国人が暮らしているが、かつて在日韓国人が1千人まで居住したこともあった」とし「桜井市内の在日同胞1世、2世の方が日本人と信頼をたくさん積んだことで、私が選挙で勝つことができたと思う」と感謝した。

彼は今後、誰でも能力に合うように働き、これに対し相応の補償を受けることができる公正な社会を作りたいと表明した。彼が去る6月、桜井市議会で『ヘイトスピーチ』(hatespeech・特定集団に対する差別、嫌悪発言)を批判する演説を行ったのも同じ脈絡だ。

「ご存知でしょうが、日本は深刻な少子高齢化社会です。このような中、単一民族概念が強い日本は、アジア人に対する偏見が強いです。このような偏見を克服し、多様な人々が自分ができる多様な活動をすることができる社会を作りたいです」(機械翻訳 若干修正)


2013年08月02日