(デイリーアン 韓国語 2019/08/28)

政府が歴代最大規模の独島防衛訓練を実施してこれを大々的に広報した中、一部では独島をめぐる韓日間の葛藤だけ浮き彫りにした“悪手”という指摘が提起されている。

韓国が長期間、独島を実効支配している状況で大規模軍事訓練を行うことは、日本が独島領土問題を“紛争化”させる口実を提供し、戦略的に得になることがないという批判だ。

韓国は去る25日から2日間、陸海空軍、海兵隊、海洋警察が参加した歴代最大規模の独島防衛訓練を実施した。今回の訓練は、仮想国の独島侵入を仮定した中、初めてイージス艦と陸軍特戦司令部要員まで投入された。

定例的に実施された訓練が歴代最大規模で開催されたのは、韓日の葛藤などが激しくなる状況で日本に対する対抗性格という解釈に重点が置かれる。これを認識したように、日本外務省は25日「竹島(独島の日本表記)は日本の固有領土」としながら「韓国軍の今回の訓練を到底受け入れることはできない」という立場を韓国政府に伝えた。

問題は、韓国の独島訓練に対して特別な反応をしたことがないアメリカまで、異例的に不快な心情を表わしたということだ

アメリカ国務省報道官室関係者は26日(現地時間)、聯合ニュースの書面質問に「韓日間の最近の不和を考慮すれば、『リアンクール岩礁(独島のアメリカ式表記)』での軍事訓練のタイミングやメッセージ、増大した規模は生産的ではない」と明らかにしたと伝えられた。

これまで韓国は「独島に対する領有権紛争は存在せず、独島は外交交渉や司法的解決の対象にはならない」という立場を堅持してきた。

韓国領土であることが明白な独島に対して紛争を認めること自体が矛盾であり、もし、日本の意図通り独島問題が国際司法裁判所に上がる場合、これに対し応召しない韓国が、政治的攻勢を迎えることが避けられないという戦略的判断によるものだった。

イ・ヨンジョ慶煕大国際大学院教授は「独島は私たちが実効的な支配をしており、警察だけを送り、はっきりと韓国の地であることを刻印させるのが正しい」とし「今のように軍隊を送って大規模訓練を行うことは、国際社会に独島が領土紛争がある場所と見られ、ややもすると問題を国際裁判所に引っ張っていく事態を招きかねない」と指摘した。

イ教授は引き続き「本当に韓国を脅かしている勢力は、2,000発以上の中距離ミサイルを韓半島[朝鮮半島]に向けている中国と、核弾頭搭載可能な短距離ミサイルを撃つ北韓[北朝鮮]だ」とし「あたかも独島をめぐって日本と戦争を行うかのように訓練をすことは、北韓、中国、ロシアにだけ得するものだ」と批判の声を高めた。

また別の学界関係者は「政府は直ちに反日ポピュリズムで支持率を上げ、総選挙で勝つため、独島領有権守護のための長い間の原則まで揺さぶった」とし「公式的には日本を狙った訓練ではないと言ったが、日本を含めて国際社会はバカではない」と指摘した。(機械翻訳 若干修正)