(聯合ニュース 韓国語 2019/08/01)

イタリアのカトリック系有力紙に、韓国大法院[最高裁]の強制徴用賠償判決に対する報復で輸出規制に乗り出した日本の行動を強く批判する記事が掲載され、注目を集めている。

イタリア司教会議が発刊するカトリック新聞アベニーレ[Avvenire]は、31日付(現地時間)紙面にピオ・デミリア[Pio d'Emilia]日本東京特派員が書いた『日本と韓国間の賠償金戦争』Giappone-Corea. Guerra dei risarcimenti tra Tokyo e Seulという題名の記事を載せ、現在進行中である韓日葛藤構造の裏面を詳細に紹介した。

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新聞はこの記事で「日本政府は韓国大法院の判決に対して戦略物資輸出規制などの報復措置で脅迫し、軽蔑的に反応している」と指摘し、第2次世界大戦当時の戦犯責任を一切認めない日本の無責任な態度を直接的に批判した。

特に安倍晋三総理をはじめ、現閣僚18人のうち15人が属した『日本会議』(Nippon Kaigi)の核心任務の一つは「栄光の過去へと罪の意識から日本と日本国民を解放すること」と言及し、これを土台に歴史的に確認された、慰安婦・強制労働などの犯罪さえ一貫して否認していると叱責した

新聞はまた、日本が過去の西洋諸国の行動を例に挙げ、植民地支配の合法性を主張してきており、南北韓ともこのような日本の行動に憤怒していると指摘した

イタリアカトリック界で最高権威を誇るメディアが、特定国家をこのように強く非難したのは異例のことと受け止められる。記事を書いた特派員デミリアは、日本に30年以上居住するベテランという

アベニーレは、イタリアカトリックはもちろん、バチカン法王庁にも影響力が大きいメディアとして知られている。

カトリック界内外では、来る11月、4日間の日程で日本を訪問するフランシスコ法王が訪日期間、関連事案に直接言及する可能性があるという観測も出ている。

法王は訪日時、第2次大戦当時の原爆被爆地である広島と長崎を訪問し、徳仁日王および安倍総理と会談する予定だ。(機械翻訳 若干修正)


 ピオ・デミリア(ウィキペディア)

ピオ・デミリア(Pio d'Emilia , 1954年 - )は、日本で活動するイタリア人ジャーナリスト。

経歴・人物
ローマ生まれ、イタリア国籍。1979年ローマ大学法学部を卒業後、法律事務所でインターンを務めた。慶應義塾大学に留学。

その後ジャーナリストのイタリア国家資格を取得。日刊紙イル・マニフェスト(it:Il manifesto)紙極東特派員として東京から記事を発信するかたわら、時事週刊誌エスプレッソ(it:l'Espresso)、国営テレビ局イタリア放送協会(RAI)ほか様々なメディアと取材協力をするなど、30年以上ジャーナリストの仕事を続け、政財界の高官に多くの知己をもつ。(略)

2011年3月の東日本大震災後、外国人記者で唯一福島第一原子力発電所の正門まで出向くなど、30日間にわたって被災地を取材。同年6月、イタリア語の著書 Tsunami Nucleare (『放射能という津波』)を出版した。同年10月、同書の日本語版が刊行されている。(略)

菅直人と20年来の友人であり、菅の内閣総理大臣在任時に特別顧問を務めた。2011年7月には、夕食の席で菅に対し、日本もイタリアのように原発存廃についての国民投票をすることを勧めた。(略)

現在イタリアのニュース・チャンネル「スカイTG24」(it:SKY TG24)極東特派員。日本自由報道記者クラブ協会設立準備会メンバー