(朝鮮日報 2019/07/31)

○京畿道庁・江原春川市庁、女子カーリングチームの北海道大会への不参加決定
○「韓日関係悪化、参加しない方がよいと判断」
○ソウル市庁・江原道庁の男子カーリングチームは「選手のために参加」
○スポーツ界「政治的理由で選手たちだけが被害」指摘も

 8月1日から日本の札幌で開催される国際カーリング大会を前に、国内から招待されている4チームのうち2チームが不参加を決定した。カーリングチームを運営する地方自治体は、最近の韓日関係の冷え込みを理由に大会不参加を決めたことが分かった。しかし、この大会は、ほかの国際大会に出場するための「ランキングポイント」が付与される大会であるため、スポーツ界周辺では「政治的理由でカーリング選手たちの選手生活に被害が及んでいる」との指摘が出ている。

 スポーツ界が31日に明らかにしたところによると、国内のカーリングチーム「京畿道庁」と「江原春川市庁」は、来月1日から始まる「どうぎんカーリングクラシック(北海道大会)」に出場しないことを最終決定した。この大会には韓国・中国・ロシア・カナダなどから男女10チームずつ、計20チームが出場する。韓国は「ソウル市庁」、「江原道庁」(以上、男子チーム)、「京畿道庁」、「江原春川市庁」(以上、女子チーム)が出場する予定だった

 春川市体育会は22日、春川市庁チームの北海道大会への不参加を決定した。この日は選手らが休暇を終えて練習に復帰したところだった。春川市体育会の関係者は「カーリングチームの選手たちのコンディションが良くないため、監督・コーチなどと協議して大会に参加しないことにした」とした上で「韓日関係と無関係だと言うのは難しい」と話した。春川市庁チームは昨年、同大会で優勝している。一昨年は準優勝だった。

 京畿道庁も、大会2日前の今月30日、大会への不参加を決定した。この日は京畿道庁チームが大会出場準備を全て終え、日本に出国する当日だった。京畿道庁の関係者は「韓日関係が良くない状況で、参加しない方がよいと判断し、大会に参加しないことに決めた」と説明した。京畿道庁チームは今月11日「2019韓国カーリング選手権大会女子部」で金メダルを獲得し、今回の大会では有力な優勝候補に挙げられていた。

 突然の大会不参加の決定が論議を呼んでいるのは、今大会がワールド・カーリング・ツアー(WCT)の「ランキングポイント」が付与される公式大会だからだ。カーリングチームが主要なグランドスラム大会への出場資格を得るためには、この「ランキングポイント」を積み上げなければならないのだ。スポーツ界はこのような特殊性を考慮し、出場を勧めたが、自治体は「不可」の方針を貫いたという。あるスポーツ界の関係者は「どんな種目の選手であっても突然大会に出られなくなれば、落胆するものだ」として「単に日本で開かれる大会というだけなのに、自治体が韓日関係悪化と大会出場を結び付け、選手たちだけが損害を被っている」と話した。

 一方、男子チームのソウル市庁と江原道庁の2チームは、予定通り大会に参加することにした。江原道庁の関係者は「チームは選手のために存在しているのに、韓日関係を理由に不参加にすることはできないのではないか」として「選手個人に被害が及ぶような形にしてはならないと判断する」と話した。ソウル市庁の関係者も「ほかの自治体が不参加を決めた事実は伝え聞いたが、すでに計画ができており、選手たちの競技力向上のためにも参加した方がよいと判断した」と述べた。

 韓国の女子2チームが不参加となった今回のどうぎんカーリングクラシックには、日本の2チームが代わりに出場することになった


最終出場チーム
 女子チーム   男子チーム
  日本  6   日本  4
  中国  2   カナダ 3
  カナダ 1   韓国  2
  ロシア 1   中国  1

急遽なので仕方ないんでしょうが、日本を2チーム増やすのではなく、ロシアとカナダを増やすか、台湾などを入れてほしかったですね。