(日本経済新聞 2019/06/27)

【上海=松田直樹】米ナイキが中国で一部の商品の販売を中止したことが27日分かった。限定モデルとして人気のシューズのデザインを担当した日本人デザイナーが、香港の「逃亡犯条例」改正案をめぐるデモを支持したことに、中国で反発の声が広がったため。中国のネット上では「中国から出ていけ」といった批判的な書き込みが増えている。ナイキは影響を考慮して該当商品の販売を中止したとみられる。

英フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じた。デザイナーは日本人の高橋盾氏「アンダーカバー」の名称で、日本でも人気のアパレルブランドを展開している。批判を受けたのは、同氏が写真共有サイト「インスタグラム」に6月中旬に投稿した内容。

香港のデモに関連する写真に「中国への引き渡し禁止 香港頑張れ」と、英語と中国語のメッセージで書き込みを加え、投稿されたアンダーカバーは「画像の内容は(会社ではなく)個人の意見で誤って投稿された」としている。現在は投稿は削除されている

ナイキは中国に配慮してアンダーカバーとコラボした限定シューズの販売を中止したが、中国の小売店やネット通販では、アンダーカバーが主力の衣料品の取り扱いを中止する店舗が増えているという

中国では、外資企業の商品に対して不買運動を起こすことが度々ある。2017年には、在韓米軍の地上配備型ミサイル迎撃システム(THAAD)配備に強く反発し、韓国製品の不買運動が一気に広がった。ロッテは中国からスーパー事業の撤退を余儀なくされた。18年11月にもイタリアの有名ブランド「ドルチェ&ガッバーナ(D&G)」の広告内で中国人に差別的な表現があったとして批判が集まり、不買運動に発展した。


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