(八重山日報 2019/05/25)

 「尖閣諸島を守る会」代表世話人の仲間均石垣市議は23、24の両日、漁船「高洲丸」に乗り、尖閣諸島周辺で漁をした。高洲丸は24日午前、石垣島へ戻る途中で、中国公船「海警」に約1時間にわたって追尾されたが、海上保安庁の巡視船に護衛され、事故などはなかった。石垣港に帰港後、仲間氏は八重山日報の取材に応じ「中国は本気で尖閣諸島を取りに来ていると感じる。何もしなければ、日本はさらに厳しい状況に追い込まれるのではないか」と危惧した。海保によると、この日は中国公船2隻が領海侵入した。

◇2隻の領海侵入も

 高洲丸に乗り組んだのは仲間氏と高江洲正一船長の2人。23日午前5時ごろ石垣港を出港し、正午ごろから尖閣諸島の南小島周辺海域で漁を始めた。午後9時ごろ帰港しようとしたが、警護に当たる巡視船から、帰路に中国公船がいるという連絡があった

 仲間氏らは大事を取って船上で1泊し、24日午前7時過ぎ、石垣港へ向けて出発した。

 9時20分ごろ、中国公船3隻の姿が見え、うち「海警1501」が高洲丸に接近して追尾を始めた。接近距離は一時、約30~50メートルまで詰められたという。他にも2隻の「海警」が大きく距離を開けて高洲丸を追尾するのが見えた。

 高洲丸の前後左右では海保の巡視船が航行。「海警1501」が高洲丸に近づこうとすると、間に割って入ってガードした10時40分ごろ「海警」は追尾をやめた

 仲間氏は「中国公船は特に威嚇するような感じではなかった」とした上で「日本の漁船を尖閣周辺から締め出そうしているのではないか。『日本の漁船を追い払った』と見せかけるパフォーマンスだろう」と推測した。

 現在の尖閣周辺海域を、中国公船がフィリピンやベトナムの漁船を駆逐した「南シナ海と似ている」と指摘し「中国公船が尖閣周辺に出入りできないよう、解決策を見出さないといけない。この状況を見れば『自衛隊配備は反対』とは言えなくなるだろう」と強調した。

 仲間氏が尖閣海域へ出漁するのは2017年10月以来。

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「中国公船を挑発しないでください」―。海上保安庁の巡視船から、拡声器を持った海上保安官が必死に呼び掛けた。尖閣諸島海域へ出漁して石垣島に戻る途中、中国公船に追尾された漁船「高洲丸」。乗り組んだ仲間均市議が25日、八重山日報社の取材に応じ、当時の緊迫した状況を証言した。

 中国公船「海警」が目の前に現れたのは24日午前9時20分ごろ。尖閣諸島と石垣島の中間地点あたりの海域だったという。高洲丸出漁の情報をキャッチし、待ち伏せていたようなタイミングだった。

 高洲丸は前後左右を巡視船にガードされていた。うち1隻の巡視船の甲板に海上保安官が出て、拡声器で「進路を変更してください」と仲間氏に声を掛けた。直接呼び掛けるのは「無線だと傍受される恐れがあるから」と説明したという

 尖閣周辺には4隻の「海警」がいたが、高洲丸から確認できたのは3隻。高洲丸を前後から挟み撃ちにするような位置関係で、このうち「海警1501」が急接近してきた。間に割って入るように高洲丸をガードする巡視船。双方が並走しながら前へ進んだ。

 高洲丸は全速力で航行。巡視船の海上保安官からは、拡声器で「スピードを落とさないで」「中国公船を挑発しないで」と指示が飛んだ。仲間氏は「エンジンを止めて、中国公船がどう動くか見たかったが、海保の指示なので従わないといけなかった」と苦笑する

 海警の追跡劇は約1時間続いた。高洲丸に体当たりするような素振りはなかったというが、仲間氏は「執拗な追尾に、尖閣での漁労を阻止しようという中国の『本気度』を感じた」と指摘。「日本の漁船を追い出し、誰も来ない海にして中国の漁船を投入すれば、日本の領海とは呼べなくなってしまう」と危惧した。

 尖閣周辺海域の現状について「自国の領海内で漁をしているのに『挑発するな』と言われる。自国の領海だと言っていられる状況ではない」と述べ、中国公船への具体的な対応策を検討すべきとした。

 1990年代から20年以上、尖閣問題に取り組む仲間氏。今後も尖閣海域へ出漁する意向で「(基地反対派は)何もしなければ戦争もなく平和だというが、何もしないと尖閣を取られる。状況は厳しいが、石垣市の行政区域を守り、尖閣周辺で漁ができるように、これからも死に物狂いで頑張る」と改めて決意を示した。

中国公船が高洲丸を威嚇
(石垣市議会議員 仲間均ブログ 2019/05/26)

 高洲丸で尖閣諸島周辺海域で漁労を行った。

 23日午前4時25分に登野城漁港を出港。午後12時頃、尖閣諸島周辺海域に到着。12時40分から午後7時ごろまで漁労を行った。尖閣諸島周辺海域は『波高し』である。

 自民党は港(船溜まり)を建設する。しっかりと目に見える形で尖閣問題に取り組んでいくと公約に掲げ、発言してきた。しかし、現状は漁民が尖閣諸島の島から1マイル(1800メートル)以内に入って漁をしてはいけないという。そのため巡視船は我々が尖閣諸島に近づこうとすると阻止するのである。

 本当にそれでいいのか。日常的に中国公船が領海侵犯しているにも拘らずである。しかも中国公船は増強され、我が物顔で尖閣を乗っ取りにきているのに、本当にこれでいいのか日本。

 国際的にも違法な中国公船の領海侵犯に対して現場の海保の職員にまかせっきり。政府は本当に現場の職員のことを考えているのか、不信感が増すばかりだ。

 無法な中国公船にやるだけやられて、命を張って戦っている海保の職員の労が全く無視された恰好である。中国が本気で尖閣を乗っ取りにきていることを政府は真剣に考えるべきである。

 私が、日本の領海である尖閣諸島周辺海域で中国公船に追われるのはこれで3回目。第1回より、2回目、2回目より3回目と悪化の一途をたどっている。安部首相は知るべしである。※(尖閣諸島が中国に乗っ取られるということを)

 日本固有の領土、尖閣に領土問題は存在しないと云うならば、どのような解決策があるのか。模索すべきでないのか。

 私は、平成6年から27年間、尖閣諸島問題に取り組んでいるが、現状は悪化の一途を辿っている。それは政府が何もしていないという裏返しではないのか。現状を見れば一目瞭然で分かるはずだ。政府は何ら解決策を打ち出していないと断言できる。

 私も自民党の一党員だが、情けない。その一言に尽きる。


海保に予算を・・・