(聯合ニュース 韓国語 2019/05/30)

・WTOでの福島水産物紛争敗訴国の日本が強硬措置…論議起きる模様
・日本政府、検査強化の理由に「夏場を前にした安全性の確保」を挙げる

日本政府が来る6月1日から韓国から輸入されるヒラメと生食用冷蔵貝類などに対する検査を強化すると産経新聞が30日、報道した。

極右指向の産経は「特定の国の水産物輸入を規制強化するのは極めて異例」としながら「韓国が東京電力福島第1原発事故後、福島など8県の水産物の輸入規制を続けていることを受けた、事実上の対抗措置となる」と伝えた。

産経は「厚生労働省が30日に発表する」と説明した。

産経報道の通りなら、水産物紛争と関連して世界貿易機構(WTO)の判定で敗訴した日本が、韓国に対して強硬な報復措置を取るものと解釈され、国際社会で議論になるものと見られる

この新聞は「検査を強化する輸入水産物は韓国産ヒラメのほか、生食用冷蔵むき身のアカガイ、タイラギガイ、トリガイ、ウニ」と伝えた。

産経は、韓国産ヒラメについては、全体輸入量に対するモニタリング検査を現在の20%から40%に引き上げると報道した。

新聞は「嘔吐や下痢をもたらすクドアという寄生虫を原因とする韓国産ヒラメによる日本国内での食中毒が2015年[産経は和暦]が8件(患者数62人)、2016年が10件(113人)、2017年が5件(47人)、2018年が7件(82人)発生していた」と伝えた。

新聞は「アカガイ、タイラギガイ、トリガイ、ウニについては、腹痛や発熱をもたらす病原性微生物、腸炎ビブリオの検査を現行の10%から20%に引き上げる」としながら「2018年に輸入ウニを原因とした腸炎ビブリオによる食中毒が発生しており、同種の食品も対象にする」と報道した。

産経によれば、日本政府は検査を強化する理由について、食中毒が増える夏場を前にした『安全性の確保』を挙げたという

新聞は「(日本は)いずれの水産物についても、残留農薬や加工、流通などで食品衛生法違反の可能性が高いと認められた場合には、全量検査も視野に入れる」としながら「今後の検査結果を踏まえ、検査率のさらなる引き上げも検討する」と報道した。

厚生労働省は、韓国産ヒラメなどの検査を全国の検疫所で強化するため、今年度の輸入食品等のモニタリング計画を改正した、と新聞は付け加えた。

WTOの最高審判機構である上訴機構は、日本が提起した韓国政府の福島周辺産の水産物輸入禁止関連の提訴事件で、1審格である紛争解決機構(DSB)のパネルの判定を覆して韓国の処分が妥当だと先月11日、判定した。

以後、日本政府は「WTOが紛争解決に役立たない」として『改革』を要求する声を高めてきた。

特に執権自民党内部でさえ「外交の失敗だ。政府の責任が重い」など厳しい批判を受けた。(機械翻訳 若干修正)


(韓国産ヒラメ等に係る衛生対策の確保)
(厚生労働省 2019/05/30)

 夏の食中毒シーズンの到来にあたり、6 月より、寄生虫のクドアによる食中毒が継続して発生している韓国産ヒラメなどを対象とする輸入鮮魚介類の検査を全国の検疫所で強化するため、本日、「平成31年度輸入食品等モニタリング計画」を改正したのでお知らせします。

(略 ↑記事の内容)

平成31 年度輸入食品等モニタリング計画の改正に関するQ&A

Q1.なぜ、韓国産ヒラメの検査を強化することになったのですか

A1.国内で、韓国産ヒラメ等において、寄生虫クドアを原因とする食中毒が発生していることから、韓国産ヒラメの輸入が増加する6 月から、輸入時の検査を強化することとしました


Q2.なぜ、生食用冷蔵むき身アカガイ、タイラギガイ、トリガイ、ウニについて、検査を強化することになったのですか

A2.昨年、国内において、輸入ウニを原因とした腸炎ビブリオ食中毒が発生したため、腸炎ビブリオ食中毒が増加する夏期に、リスクの高い同種の食品(生食用冷蔵むき身介類)の検査を強化することとしました。


Q3.韓国産ヒラメの検査が強化されていますが、これは、WTO上級委員会報告書を踏まえた韓国への対抗措置ではないのですか

A3.韓国への対抗措置ではありません。近年、国内で食中毒が発生していることを踏まえ、夏期の食中毒増加を前に、国民の健康を保護する観点から実施するものです


Q4.クドアとは何ですか

A4.Kudoa septempunctata(以下、「クドア」という。)は、ヒラメに寄生するクドア属の寄生虫(粘液胞子虫)の一種です。

クドアによる食中毒は、ヒラメの刺身等に関連するものが多く、 食後数時間程度で一過性の嘔吐や下痢を呈し、軽症で終わる症状が特徴です。

このため、筋肉1グラムあたりのクドアの胞子数が1.0×106個を超えることが確認されたヒラメは、食品衛生法第6条に違反するものとして取扱うこととしています。


Q5.韓国産ヒラメの食中毒は年間何件ぐらい起きていますか

A5.韓国産活ヒラメが原因のクドア食中毒事例(食中毒と断定されたもの)
20190530130652No0000


Q6.腸炎ビブリオとは何ですか

A6.海(河口部、沿岸部など)に生息する病原微生物の一種です。真水や酸に弱く、室温でも速やかに増殖します。3%前後の食塩を含む食品中でよく増殖します。

潜伏期は8~24 時間。腹痛、水様下痢、発熱、嘔吐の症状があります。

生食用鮮魚介類については、腸炎ビブリオの最確数は、検体1gにつき100 以下と成分規格で定められています。


Q7.腸炎ビブリオによる食中毒は年間何件ぐらい起きていますか

A7.腸炎ビブリオに関する規格基準が策定された平成13 年には、年間308 件(患者数3,065人)、平成30 年は22 件(222 人)確認されています。


Q8.違反が確認された場合、更に検査強化されますか

A8.違反の蓋然性が高いと認めた場合は、検査率100%の適用が可能(命令検査)であり、今後の検査結果を踏まえて、検査率の更なる引き上げを視野に順次措置します。


産経は何を勘違いしているのかな。厚労省が「韓国への対抗措置ではありません。国民の健康を保護する観点から実施するものです」と言っている通り、あくまでも『安全性の確保』が“目的”です。一切、報復とかではないですね。