(中央日報 韓国語 2019/05/15)

・国内書院の文化遺産登録確実のニュースに
・環球時報「すでに決定した?」と報道
・オンラインでは韓国が「略奪した」の表現も

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▲慶尚北道慶州市安康邑にある玉山書院

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▲全羅北道井邑市の武城書院

朝鮮時代の教育機関である書院9か所をまとめた『韓国の書院』がユネスコ世界文化遺産に登録されることが確実視されるという国内マスコミの報道が去る14日に出てくると、中国の民族主義を強調する環球時報がまさに不快な内心を表出した。

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環球時報はこの日、「すでに(登録の)大きい方向が決定した? 韓国が再び世界遺産登録を申請した! 今度は中国と本当に大きな関係がある」という題の記事を通じて、『韓国の書院』世界遺産登録問題を詳細に報道した。
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14日、文化財庁によれば、世界文化遺産登録を審査する世界遺産委員会諮問機構であるイコモス(ICOMOS、国際記念物遺跡協議会)は、韓国が世界遺産に申請した『韓国の書院』について登録を勧告した。イコモスは各国から登録申請を受けた遺産を調査し、登録勧告[記載]、保留[情報照会]、返還[記載延期]、登録不可[不記載]など4種類の勧告案の一つを選択した後、この結果を世界遺産センターと申請当事国に伝える。

したがって、イコモスから登録勧告を受けた『韓国の書院』は異変がない限り、来る6月30日にアゼルバイジャンの首都バクーで開かれる第43回ユネスコ世界遺産委員会で登録されることが確実視される状況だ。

まさにこのような時点で、環球時報は韓国が2015年に書院を世界文化遺産に申請し、[「延期延期]勧告を受け]翌年4月に自主撤回したとし、その理由は、当時ユネスコが韓国の書院が中国および日本の書院と顕著に異なるという点を十分に指摘できなかったためだと報道した。

また、韓国の書院周辺の景観が文化財区域に含まれていないという点も当時問題と指摘されたと伝えた。しかし、韓国が以後、再び努力して今年新たに申請をし、その成功の可能性が大きくなったと説明した。

環球時報は『書院』[儒家学院]は中国人が最も精通しているところとし、書院が中国古代の独特の文化教育機構だったと主張した[提到书院,想必中国人最熟悉不过了。在中国古代,书院是独具特色的文化教育机构。]

歴史的に中国には岳麓書院、白鹿洞書院、嵩陽書院、応天書院など4大書院があり、岳麓書院が最も有名だったと伝えた。

清末の曽国藩、左宗棠などがすべてここで勉強し、岳麓書院は中国近代史の半分を占めるほど比重が大きかったという話だ。環球時報は書院は唐代中葉から始まり、清末まで1000年余りの間続き、中国官吏を育てたところだと強調した

このような環球時報の報道は、江陵端午祭が2005年11月、ユネスコ人類無形文化遺産になった時、中国で「韓国が中国の端午節を奪っていった」という式の反発が登場したように中国世論を刺激する可能性もある

中国オンラインの一部では、韓国がまた中国の文化財を「略奪した(?)」という表現も出ており、10年余り前の韓中文化元祖論争が再演するのではないか懸念される。(機械翻訳 若干修正)


(朝鮮日報 2019/05/15)

 紹修書院、陶山書院、屏山書院など朝鮮王朝時代の教育機関「書院」9カ所が、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界文化遺産に登録されることが事実上確定した。

 文化財庁は14日、ユネスコの諮問・審査機関に当たる国際記念物遺跡会議(ICOMOS)から「韓国が世界遺産として申請した『韓国の書院』(Seowon, Korean Neo-Confucian Academies)を登録勧告した」という通知を受けたことを明らかにした。ICOMOSは世界遺産の候補地を事前審査してユネスコの世界遺産センターに伝え、登録勧告を受けた遺産は異変がないかぎり世界遺産として登録される。従って「韓国の書院」は、来月30日にアゼルバイジャンの首都バクーで開幕する第43回ユネスコ世界遺産委員会で最終登録されることが確実視されている。

■再挑戦で合格、いかにして可能だったか

 「韓国の書院」は、中宗38年(1543年)に建立された朝鮮王朝初の書院である慶尚北道栄州の紹修書院をはじめ、安東の陶山書院と屏山書院、慶州の玉山書院、大邱市達城の道東書院、慶尚南道咸陽の濫渓書院、全羅南道長城の筆巖書院、全羅北道井邑の武城書院、忠清南道論山の遯巖書院の計9カ所からなる。

 文化財庁は、かつて2016年に「韓国の書院」を申請したが、ICOMOSによって上から3番目の評価に当たる「記載延期」判定を受け、自主撤回したことがある。それから3年ぶりの再挑戦で実を結ぶに至った。当時、ICOMOSは「9カ所の書院がどのようにお互い結び付いているのか理解できず、書院建築物だけでなく周辺の自然景観も共に保護・管理されるべきだが、そうなっていない」として落第点を付けた。

 その後、文化財庁は9カ所の書院の結び付きに関するストーリーを編み上げることに力を注いだ。申請書作成に加わったチョ・ジェモ慶北大学建築学部教授は「紹修書院から遯巖書院まで9カ所が100年の間に順を追って造られる中、草創期の書院のモデルが完成していく段階を示し、その後の性理学の普及に重要な役割を果たしたというストーリーを強調した」と語った。

■「性理学の波及に貢献した教育機関」

 書院は、公立学校に相当する郷校とは異なり、郷村社会において独自に設立された私設学校だ。地域に隠居する士大夫(知識人・官僚階級)が、後学を養成して先輩儒学者をたたえるために建てた。ICOMOSは「韓国の書院は、儒教が発達した国である朝鮮王朝の建築物で、性理学の地域的波及を主導し、定型性を備えた建築文化を作り上げた」として「卓越した普遍的価値』がある」と評価した。