(朝鮮新報 2019/05/15)朝鮮総連機関紙

朝鮮屈指の化学工業基地である南興青年化学連合企業所(平安南道安州市)では、これまで石油に依存してきた肥料生産を、朝鮮に無尽蔵にある無煙炭のガス化によって大量生産している。いわゆる、自らの技術と資源で作る「チュチェ肥料」だ

▼年始、労働新聞(1月16日付)は「社会主義のさらに明るい未来を自力で開拓する高い熱意」というタイトルで、経済建設に励み成果を収めている各地の企業を並べた。南興青年化学連合企業所については、1日平均千数百トンの肥料を生産する一方で、肥料生産能力を拡張する工事を推し進めていることを紹介した。それから4カ月。労働新聞3日付によると、今年1〜4月の間、従来の1.4倍以上の肥料を生産する実績をあげた

最近、日本や南などのメディアは「朝鮮の食糧不足の深刻化」について報道している。本紙平壌支局によると朝鮮の経済専門家は、昨年の作柄が例年より低かったことを認めながらも、深刻な水準ではないと説明している。原因は稀に見る高温現象などの影響であり、経済制裁とは無関係だという。ちなみに日本の昨年の作況指数は98の「やや不良」で、異常気象が影響したという

▼朝鮮では現在、とくに干ばつ対策に力を入れている。南興青年化学連合企業所でも「自力更生の道は決して平坦ではない。しかしこの道を進むときにだけ明るい未来が開くことができる」(労働新聞3日付)という意気込みで励んでいる。(進)


コメ価格が下がっているそうです。

(朝鮮日報 20019/05/15)

・昨年から今年にかけての半年で米価格は20%近く急落
・「食糧事情悪化」の見方とは正反対

 韓国政府は「北朝鮮は深刻な食糧難」などとして北朝鮮への食糧支援に向けた手続きを進めているが、現地での食料価格はここ6カ月連続で下落していることが分かった。

 平壌をはじめとする主要都市の米価格は直近の6カ月で1キロ当たり1000ウォン(約92円)ほど下落したという。これは北朝鮮の食糧事情が悪化しているとの見方と相反する。北朝鮮の食糧事情が実際のところさほど深刻ではないか、あるいは北朝鮮当局が庶民の不満を抑えるため価格の統制に乗り出しているとの見方もある

 北朝鮮の食料価格を定期的に調べているデイリーNKは「平壌の米1キログラムの価格は昨年11月には5000ウォンだったのが、その後は下落を続け、4月30日時点では4000ウォン台となっている」と伝えた。同じ期間、平安北道新義州や両江道恵山などでも5000ウォン台から4000ウォン台に下落したという。北朝鮮全域で米価格が1キロ当たり1000ウォンほど下落しているのだ。

 韓国国会情報委員会で委員長を務める野党「正しい未来党」の李恵薫(イ・ヘフン)議員も14日「(北朝鮮では)餓死者が出ているから(人道主義的観点から)支援をすべきとは言いがたい状況だ」「市場でのキロ当たりの価格が昨年の5000ウォン台から最近は4000ウォンほどにまで下落したとの情報もある」などと述べた。北朝鮮の内部事情に詳しい消息筋は「北朝鮮当局は今年1月末に2号倉庫(軍糧米保管倉庫)から米を供給したし、また最近は中国やロシアからも食糧支援が行われているので、米の供給量は逆に増加している」と伝えた

別の消息筋は「市場で活動する住民たちは自分で稼いで食料を手に入れているが、配給を受ける党、政府、軍の幹部や朝鮮人民軍、教員、基幹産業の労働者、平壌市民などの間では食料が足りなくなっている」と明らかにした。


特権階級のみが食料不足で、深刻に飢えている庶民はほぼいないということですか。

まあ、何にしても食糧支援は必要ないということですね。

【追記】
韓国政府はどうしても北朝鮮に食糧支援したいようです。


(聯合ニュース 2019/05/15)

 韓国統一部の李相旻(イ・サンミン)報道官は15日の定例会見で、北朝鮮のコメの市場価格が下落したとする一部メディアの報道に関して、公式かつ客観的な指標ではないとの立場を示した。

 李報道官は会見で、「公式機関や公式機構による価格ではなく、市場価格について政府が評価することが適切か疑問だ」と述べた。

 また「北の食糧事情については、国連世界食糧計画(WFP)と国連食糧農業機関(FAO)が現地調査を通じて発表した評価結果を公式かつ客観的な指標と認識している」と強調した。

 これに先立ち、一部メディアは北朝鮮の市場でコメの価格が下落傾向を示しているとして、食糧難が深刻だとみるのは難しいとの指摘が出ていると報じた。

 李報道官は、専門家の間では市場価格を決定する要因は複合的に作用することが知られているとしながら、北朝鮮の体制の特性上、公式ではない指標で食糧市場を推定することには多くの制約があると説明した。

 また、北朝鮮に対する人道主義的食糧支援が必要だとする立場を改めて示し、食糧支援の実施には国民の合意と支持、共感が必要だとして、引き続き国民の意見を取りまとめていくと表明した

 金錬鉄(キム・ヨンチョル)統一部長官は14日、北朝鮮に人道支援を行ってきた民間団体の関係者と意見交換したのに続き、15日には政策諮問委員らと懇談会を開いて専門家の意見を聞く計画だ。