(毎日経済 韓国語 2019/05/14)

チャン・ヒェウォン記者 ※脱北者

北韓[以下、北朝鮮]の中古品市場では元々日本製品が優勢だった。電気釜、テレビ、冷蔵庫など家電製品から服、食器類、自転車、自動車などに至るまで、あらゆる種類の日本産中古製品が北朝鮮住民から愛されてきた時には北朝鮮産や中国産の新品よりも高い価格だったが、ほのかな色とシンプルなデザイン、優秀な品質は消費者の心をとらえるのに充分だった。“苦難の行軍”という経済危機が一度襲って行くと、北朝鮮住民たちにとって市場は暮らしの重要な部分になったし、元山港を通じて入ってくる日本産中古製品は市場の活性化に大きく寄与した

最近、この中古品市場で韓国産製品の割合が増えているという。最も大きな原因は日本が対北制裁に参加して朝日貿易が断絶したことにある。2000年代中盤、日本は北朝鮮の元山港と日本の新潟港を行き来した旅客船『万景峰92号』の入港を禁止し、元山港で日本と取り引きしていた中小型貿易船も相次いで遮断した。流入する物がないため、時間が経つにつれ在庫がなくなり取り引きも減った。

価格が安くて品質も低い中国産は、あえて中古製品を取り引きする必要がないため、中古品市場もそれだけ下火になった。ところが、この空席を韓国産製品が占め始め、再び活力を取り戻している。韓国の経済発展に対する北朝鮮住民たちのあこがれも一役買っていると見られる

その中でも最近、北朝鮮でホットな韓国産中古製品はエレベーターという。北朝鮮の全地域で大小の形態の建設業が活性化し、需要が大幅に増えたのだ。中国に派遣された北朝鮮貿易労働者が最もたくさん求めるのも韓国産中古エレベーター、中古掘削機などという。おそらく、北朝鮮が好きな『自力更正・艱苦奮闘』の革命精神で良い品質の建設機械を生産したり、日本との貿易が再開になるまでは、このような需要が続くものと予想される。また、電気釜のような家電製品、腕時計やネックレスのような嗜好品も韓国産ブランドの人気が依然高い

韓流の始まりともいえる2000年代初期までは、北朝鮮の市場で簡単に接することができる韓国産製品は生活必需品と嗜好品がほとんどだった。韓国ドラマ・映画などが急速に流布され、映像の中の裕福な主人公の暮らしはあこがれの的になり、彼らが使うような韓国製品が特需を享受した。若い女性たちを中心に韓国産と言えばむやみに熱狂する消費層が形成され、高い価格は彼らの憧憬と虚栄を満足させた。歯磨き粉、歯ブラシ、石鹸のような生活必需品は高価な嗜好品よりは購入しやすかったが、他の製品に比較すればやはり高い方だった。

有名グローバルブランド製品を脇において、あえて韓国産製品に心を奪われていた筆者も韓国にきてショッキングな経験がある。市場で僅か1,000ウォンで簡単に手に入れることができる金歯ブラシや地下鉄の駅の公共トイレに備えつけておかれている石鹸のためだった。いずれも北朝鮮で他の外国産製品より5倍以上の値段を払って購入し、大切に節約して使っていた物だった

先日、北朝鮮は主導権を持って経済発展に有利な環境を作るため、再び『ミサイルカード』を切った。北朝鮮発のミサイルが国際社会を騒がせた今も北朝鮮内部では韓国産物品が一つ二つ席を広げている。生活必需品と家電製品を越え、今はエレベーターや重装備も韓国産が大勢を占めている。

2000年代初期、韓国との金剛山観光開発が始まり、金剛山が位置した江原道高城郡(北)[南北に分断、どちらも同地名を使用]に対する北朝鮮住民の旅行規定が強化された。

の地域の住民たちは特別な用件がない限り訪問が難しくなったしかし、韓国大企業のトラックや重装備に初めて接した現地住民たちの驚きと感心は、しばしば接することができた。高城郡出身の大学同期は休みに故郷に帰ってきて、このような話を聞かせてくれた。「温室(ビニールハウス)一つ作り、電信柱一本立てるのに、目をぱちくりする間にさっと作ったよ。」

勉強が終われば高速道路を補修するため、バケツにモルタルと水を運び、木棒で叩く作業を繰り返していた私たちに、この話の余韻はかなり濃厚だった。(機械翻訳 若干修正)


どうでも良いニュースです。