(中央日報 2019/04/17)

産業スパイ容疑で裁判を受けた日本企業が韓国市場から撤退しながら司法の独立性を口実にして議論を呼んでいる。NHKは、東京に本社を置く半導体関連企業のフェローテックホールディングスが韓国での司法判断に対する懸念から韓国事業から撤退すると明らかにしたと17日に報道した。 

フェローテックの子会社であるフェローテック・アドバンスト・マテリアルズ・コリアと元社員3人は韓国企業の技術を無断で持ち出した容疑で2月に検察に起訴[刑事訴訟 2019年2月8日]され現在水原(スウォン)地裁平沢(ピョンテク)支院で裁判が進行中だ。 

事件の発端は2015年に遡る。2008年に京畿道義王(キョンギド・ウィワン)に韓国法人を設立したフェローテックは2015年12月に韓国の半導体部品メーカーTCK[東海カーボンコリア 韓国東海カーボン]の社員2人をスカウトした。続けてTCKの協力企業の現場所長兼設計チーム長1人も採用したTCKは半導体チップ切削過程に必要なシリコンカーバイドリングのメーカーで世界市場シェア1位の企業だ。 

その後フェローテックは2017年3月に忠清南道唐津(チュンチョンナムド・タンジン)にシリコンカーバイドリング生産工場を設立した。フェローテックは工場設立過程で忠清南道と唐津市からそれぞれ25億ウォンずつ総額50億ウォンの支援を受ける協約も締結した。実際に10億ウォンを超える支援金がすでに投入されたという。 

フェローテックの動きを不審に思ったTCKはフェローテックが自社の図面を使っているという噂を聞き警察に告発した警察がフェローテック・コリアを家宅捜索した結果疑われる物証が多く確保された。警察によるとその中にはTCKのロゴが入った設計図もあった。設計図に含まれた技術はTCKが6年間にわたり研究・開発した末に得た独自技術だった。 

警察は産業スパイ事件と結論を出し不正競争防止および営業秘密保護に関する法律違反容疑で送検した[2018年2月]

TCKは最近フェローテックを相手取り民事訴訟も提起[2019年2月27日]した状況だ。裁判過程で具体的な容疑が明らかになったという理由だ。 
※請求内容:1億ウォン(9.9 百万円)並びに訴状送達日から年15%の割合での金員。秘密の使用禁止及び廃棄

こうした中、日本のフェローテック本社は15日に韓国市場からの撤退を宣言した。フェローテックはNHKとのインタビューで「韓国での日系企業に対する司法判断について、司法の独立性が完全に担保されない懸念がある。潜在的なリスクを最小化することが最も適切と判断した」と主張した。 

フェローテックの韓国事業撤収と関連しNHKは、「韓国では去年10月以降、太平洋戦争中の『徴用』をめぐる問題で、日本企業に賠償を命じる判決が相次いでおり、司法判断への懸念が事業の継続に影響を与える形となった」と解説した。 

国民大学日本学科のイ・ウォンドク教授は「強制徴用問題関連企業が韓国の裁判所の判決をめぐり韓国事業持続問題を懸念するのは事実だが、関連訴訟と関係のない企業がそうした理由を挙げるのは牽強付会にみえる」と話している。 


(聯合ニュース 韓国語 2018/02/01)

・フェローテックコリア、年俸40%引き上げて“産業スパイ”雇用
・忠清南道・唐津市、50億ウォン支援約束…「支援金の保留および還収検討」

忠清南道・唐津市の外国人投資産業団地に入居した日本企業が“産業スパイ”を雇用して国内競争会社の技術を無断で使用して警察に摘発された

京畿南部地方警察庁国際犯罪捜査隊は、不正競争防止および営業秘密保護に関する法律違反などの疑いで、日本半導体部品企業フェローテックの韓国法人フェローテックコリア[フェローテック・アドバンスト・マテリアルズ・コリア FTAK]を刑事立件し、起訴意見で検察に送検したと1日、明らかにした

また、在職中だった国内企業の技術を引き抜いてフェローテックコリアに転職したキム某氏(46)など2人も起訴意見で送検した

フェローテックコリアは、国内半導体部品製造会社A社[TCK Tokai Carbon korea 韓国東海カーボン]に勤務し、2015年に転職したキム氏などが持ってきたシリコンカーバイド[Silicon Carbide]リングの製造設備製作技術を使用してリングを製造した疑いを受けている

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▲シリコンカーバイドリング[京畿南部庁提供]

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▲押収物[京畿南部庁提供]

シリコンカーバイドリング(直径36㎝、幅3.5㎝、厚さ0.4㎝)は半導体チップ切削時に円形版の下に敷く消耗品リングで、A社は80億ウォンをかけて7年間かけて開発した末、2013年に独自の技術を保有するようになった。

リングの炭素含有量を高めて寿命と性能を既存製品の3倍に引き上げたこの技術は、2015年に産業通商資源部[省に相当]から大韓民国技術大賞長官賞を受賞するほど優秀性を認められた。

1,500億ウォン規模の世界市場でA社は80%ほどを占有している

A社で働いていたキム氏などは、このリングを作る設備を製造する図面と運用技術資料を引き抜いてフェローテックコリアに転職し、この過程でこれまでの年俸より40%ほど上がったことが調査された

元々太陽光電池と半導体部品を製造する会社であるフェローテックコリアは、これらが引き抜いた技術を活用してシリコンカーバイドリングを生産し、市販しようとしたが、警察の捜査で事業拡張が中断された状態だ。

警察の調査の過程でフェローテックコリア関係者たちは「A社から引き抜いた技術とは知らなかった」と述べた。

忠清南道と唐津市は、フェローテックコリアと投資誘致協約により、5年間で50億ウォンを支援することを約束し、現在12億ウォンを支援した状態だ。

忠清南道関係者は「フェローテックコリアが警察の捜査を受けていること知らなかった」とし「ひとまず事件が終了するまで追加支援は保留する案を検討する」と明らかにした。

引き続き「確定判決の内容を見た後、現在までに支給された支援金について還収が可能なのか検討する」と付け加えた。(機械翻訳 若干修正)


フェローテックホールディングスの事業撤退発表文の一部↓。黄色ラインは当ブログ。

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民事(秘密の使用禁止及び廃棄)で敗訴の可能性が高いので、韓国内ではシリコンカーバイドリング製造事業(CVD-SiC事業)をやめるということですね。

↑2つの韓国メディアの記事を見るかぎりでは、フェローテックに同情できないかな。