(朝日新聞 2019/03/27)

 イチゴやかんきつ類など日本で新たに開発された農産物の海外流出が問題になっているとして、農林水産省は27日、植物の新品種の保護に関する検討会を発足させた。農業団体や品種の開発者らで構成し、法制度のあり方などについて議論するという。

 同省によると、発足のきっかけは昨年の平昌(ピョンチャン)五輪で日本の女子カーリングチームがハーフタイムに食べて注目された韓国のイチゴ。日本の2品種が韓国に渡って交配された品種といい、各開発者の意図に反して広まったものだという。

 植物については現在、在来種や古い品種なら、誰でも自由に栽培できる。一方で新品種は、種苗法に基づく「品種登録制度」で保護され、開発者が国に登録すれば、種苗や収穫物の販売などを原則25年間は独占できる

 中国や韓国などにも国際条約に基づく同様の法律があり、現地で品種登録すれば権利は保護される。ただし、流通してから一定期間が過ぎると登録できないなど、万全とはいえない。

 過去には新品種が海外流出するケースがあった。現在の国立研究開発法人・農研機構が開発し、2006年に国内で品種登録したブドウ「シャインマスカット」は、苗木が中国に運び出され、韓国でも栽培。タイなどでは日本産と競合しているという。

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 国内では収量が通常の1・5倍の米や、渋皮が簡単にむける和栗などの新品種が開発されており、農水省は「第二のシャインマスカット」を生まないためにも対策が必要だとしている。

 検討会では今後、海外での品種登録のあり方や、そもそも海外に出さないための対策なども話し合われる見通しだ


遅っ!

2007年03月06日

2018年03月04日
2018年03月08日
2018年03月10日

2018年07月05日
2018年11月11日
2018年12月06日


日韓のイチゴ輸出状況(対象期間に違いがありますが参考までに)

(ニュースウォーカー 韓国語 2019/03/27)
(略)
◆イチゴ輸出も好調

旬のイチゴが国内で歓迎されているのと同時に海外でも韓国イチゴに対する海外需要が増加していることが明らかになった。

関税庁の資料によれば、2019年1~2月基準のイチゴ輸出重量は2,127トンに達し、輸出金額では2,136万ドルを記録した。これは前年同期比の輸出重量は21.4%増加し、輸出金額は16.7%増加した結果だ。

一方、最近4年間のイチゴ輸出は増加傾向を持続しているが、2018年1~2月の場合、輸出重量基準では-2.0%の逆成長をしたが、輸出金額基準では1,548万ドルから1,831万ドルを記録し、前年同期比で18.3%増加したことが分かった。

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これは、イチゴの重量あたりの価格が大幅に増加したのが原因なため、業界では韓国のイチゴ輸出戦略が低価格製品を大量販売する方式から脱し、高価な製品を販売する方式に転換され、海外で韓国イチゴの優秀性が認められているためであると分析している。

2019年1~2月には、イチゴ重量あたりの価格はトンあたり1万42ドルで、2018年1~2月に記録したトンあたり1万451ドルから下落したが、1万ドル線を維持した。

2019年1~2月基準で、韓国の国別イチゴ輸出金額は総額2,136万ドルで、香港が755万ドル、シンガポールが581万ドル、タイが280万ドル、ベトナムが205万ドル、マレーシアが148万ドルと集計され、韓国のイチゴ輸出は主に東南アジアに集中している現象を見せた。

これは2013年以降から着実に観測される現象で、東南アジアにイチゴ輸出が集中している一方、伝統的な韓国のイチゴ輸出相手国だった日本に対する輸出割合は次第に縮小していることが明らかになった。

日本への韓国イチゴ輸出額は2013年が115万ドル、2014年が91万ドル、2015年が48万ドル、2016年が22万ドルと年々輸出額は縮小している。(略)(機械翻訳 若干修正)

日本のイチゴ輸出量・金額 (果物ナビ)
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