(ソウル新聞 韓国語 2019/02/28)

チェ・ビョンギュ体育部専門記者

西海を近くに置き、漢江と臨津江の水流が会う所、坡州英語村の近所に引越したのが5年前だ。上の子が坡州駅の後方の部隊で砲兵として軍生活をしている弟を見に行こうと言った。遠くて嫌だと坡州への引っ越しに反対していた母親を上の子はそうそそのかした。面会を終えて帰ってきながら知らんふりをして立ち寄った村には、四月の桜が気が遠くなるほど雪のように降り注いでいた。あらゆる花木が見事な前の山の横の片隅、小舟のように漢江が見下ろせる丘に暮らしを移したのはそれからちょうど2か月後だ。

とりわけ張り合いのない冬を清算して頭を突き出した『桜カレンダー』がうれしい。去る20日、ある気象観測会社が発表したところによると、今年の桜は3月22日、済州で咲き始め、1日後である23日に釜山に、10日余り後の4月4日にはソウルに上がってくるという知らせ。約一月後は木覓山房の周囲、ソウル南山の隅々はもちろん、文山につながる自由路辺りまでまぶしい桜が覆うだろう。

国花も同様に桜を愛する日本では、すでに去る1月中旬に開化時期を占った。咲き始めから満開までを地域別、日付別に几帳面に予測した。4月になると列島は『ハナミ(花見)』で揺れる。日本の人々は全国数千か所の桜の名所にあふれ出て、家族、恋人などと共に昼夜を問わず春が連れてきたお客さんを迎える。

桜の真の美しさは咲く時より散る時さらに明確だ。「…春風に翻って舞い散る桜の花びらが…」という有名歌手の歌もあるではないか。各小節の末ごとに高音でさっさっと駆け上がる旋律が、まるで風に身を任せて空に舞う桜の花びら連想させる歌だ。

ところで、毎年この時期なると浮上する桜の“原産地論争”が、今年は静かだろうか気にかかる1908年、フランス人神父タケが済州島で自生の王桜を発見して以降、100年以上、韓国と日本が争ってきた論争だ。韓国は済州のそれと似た形の王桜の自生地が日本でなく漢拏山の近くにあったという理由を根拠に『済州原産地論』を繰り広げた。もちろん日本も退かなかった。

しかし昨年9月、国内の2つの大学の研究陣が国立樹木園と共に、済州王桜の隣接種と日本東京大学付属植物園にある自国最初の王桜の標本を確保し、遺伝体(ゲノム)を解読した結果、「2つの木は明確に区別され、それぞれ異なる植物」という結論を下した

済州王桜が日本に渡って日本王桜になったとか、その反対という主張は遺伝的根拠がないということが明らかになったわけだ

桜の花言葉は『純潔・絶世の美人』だが、私たちにはしばらく否定的な意味で多く使われた。定見のない政治家を弱い風にも揺れる桜の花びらに例えて『サクラ』と呼んだ。日本の象徴であることを念頭に置き、桜を遠慮なく歌うことができなかったのもわずか十年ほど前だ。だが「済州王桜は済州のもので、日本の王桜は日本のものだ。木に国籍があるだろうか」という研究陣の発表のように、今春には桜に関連したすべての論争を終わらせるべきだ。『桜エンディング』[韓国のバンドが出した曲]という歌の題名のようにね。(機械翻訳 若干修正)

2017年01月19日
2018年09月13日
【韓国】ゲノム解析の結果、済州王桜と日本・ワシントン王桜が別種だったことが判明したニダ!


聞き飽きましたが、聞けなくなると思うとちょっとさびしいですね。