(世界日報 韓国語 2019/02/20)

「私たちの手で作った戦闘機で私たちの領土を守ろう。」

1945年以降、冷戦体制のなって世界各国は君も私も[猫も杓子も]国産戦闘機を開発するプロジェクトに飛び込んだ。産業的基盤を持つフランスやスウェーデンなどヨーロッパ諸国はもちろん、エジプトやアルゼンチンをはじめとする開発途上国も先を争って戦闘機開発に没頭した。国民の愛国心を鼓吹し、高付加価値産業である航空宇宙産業を育成する効果を狙った政策だった。

21世紀に入った現在、独自に戦闘機を作ろうとする試みはますます減少する代わりに、共同開発を通じて次世代戦闘機を確保しようという努力が活発に行われている。ヨーロッパ連合(EU)の核心であるフランスとドイツが第6世代戦闘機を共同開発することにしたのに続き、イギリスの『テンペスト(TEMPEST)』第6世代戦闘機プロジェクトにイタリアをはじめヨーロッパ国家の追加参加の可能性が提起されている。一方、韓国は2030年代から配備される韓国型戦闘機(KF-X)以外には特に苦悩の痕跡は見当たらない。

◆戦闘機開発、ヨーロッパ“同床異夢”、アジアは“別々に”

『F-35A』と『F-22』ステルス戦闘機の後に続いて登場する第6世代戦闘機開発の信号弾を撃った国はフランスとドイツだった。

去る7日、フランスとドイツは第6世代戦闘機である『FCAS(Future Combat Aircraft System)』[未来戦闘航空システム]の概念研究に合意した2040年に実践配備され、フランス『ラファール』戦闘機とドイツ『タイフーン』戦闘機に代わるFCASは、フランスの航空宇宙産業体であるタッソとエアバスが開発を主導するものの、エンジンはフランスのサフランとドイツのMTUエアロエンジンが参加し、設計と製作および生産などを分担する予定だ。フランスの電子システム企業であるタレスとヨーロッパのミサイル生産企業MBDAの参加の可能性も議論されている。

FCASがどんな形態で開発されるのかは、まだ公開されていない。ただし、エアバスが昨年公開した第6世代戦闘機のコンセプトが参考になる。エアバスによれば、第6世代戦闘機はステルス設計を大幅に受け入れ、アメリカのステルス戦闘機と類似の外形を帯びる。ステルス技術を保有しても、アメリカのF-22のような形ではなく、現在のタイフーン戦闘機に旋回したのとは違う姿だ。最近議論されている有人、無人システムの統合運用を適用し、無人戦闘システムを共に活用しながら、より多くの情報を収集して任務を遂行する。

両国が第6世代戦闘機の共同開発に乗り出したのは、イギリスのブレグジットで揺れかねないヨーロッパ連合の結束力を固め、両国間の戦略的協力関係を強化し、莫大な費用が必要とされる戦闘機開発を共同で進め、戦力増加と航空宇宙産業基盤の発展効果を狙ったものと分析される。ここにタイフーン戦闘機、A400M大型輸送機などを生産するスペインが共同開発に参加することにし、規模の経済効果も期待できることになった

ブレグジットでFCAS開発に参加できないイギリスは昨年7月、第6世代戦闘機テンペスト開発プロジェクトを公開した。イギリスの有力防衛産業関連企業であるBAEシステムズと航空機エンジン企業ロールスロイス、ヨーロッパのミサイル企業MBDAなどが参加するテンペスト戦闘機は、ステルス技術とレーザー兵器、人工知能、拡張現実など第4次産業革命技術が大挙投入される。有人飛行の他に遠隔操作を通じて無人飛行も可能にするという計画だ。

イギリスは、テンペスト開発を通じて、自国防衛産業基盤を維持しながら、ブレグジット以降にも他国との戦略的協力関係を構築しようとしている。イギリス戦闘機産業の年間売り上げは60億ポンド(約8兆9500億ウォン)以上であり、去る10年間、軍需品輸出の80%以上を占めた。FCASプロジェクトから疎外されたイタリアがテンペスト開発に参加する意思を見せており、独自の戦闘機開発を進行中のスウェーデンの参加の可能性も議論されている

ヨーロッパの戦闘機共同開発に対抗し、中国と日本は独自の開発プロジェクトを進める態勢だ。中国は人工知能とドローン統制能力、高性能ステルス性能を備えた第6世代戦闘機を2035年までに開発すると、中国官営メディアであるグローバルタイムズが去る12日に報道した。中国のステルス戦闘機『J-20』開発者ワン・ハイフェンはこの日のインタビューで「中国が次世代戦闘機(第6世代)を2035年、または、それ以前に開発する」としながら「空気力学的デザインを適用し、レーザー兵器などを装着する計画」と話した。日本もアメリカ,ロッキードマーティンやイギリスBAEシステムズなどとの協力の代わりに、独自のF-3戦闘機の開発に方向を旋回している

◆KF-Xで2030年代の世界市場に進入可能か

世界各国の第6世代戦闘機開発がバラ色の未来だけあるのではない。フランスとドイツのFCASは両国間の兵器輸出統制体制の違い、防衛産業企業の主導権争いなど、解決しなければならない課題が山積している。イギリスのテンペスト戦闘機はブレグジットにともなう行政的手続きの増加で、ヨーロッパ国家の参加を引き出すのに困難が予想される。日本は莫大な開発費、中国は技術力などで弱点を持っているという評価だ。

韓国もKF-Xプログラムを通じて戦闘機開発の隊列に合流した。2015年12月、システム開発に着手したKF-Xは、設計作業と構成品開発などを経て、2021年4月に試作機の出庫が予定されている。T-50高等訓練機とFA-50軽攻撃機の開発を通じて蓄積された技術を基に、任務および飛行制御コンピュータと電子装備などの国産化が進行中だ。開発リスクを減らし、実践配備日程を遵守することができるよう、進化的な開発概念を適用している。

問題は、KF-Xが計画通り開発されるとしても、世界市場で競争力を確保することができるかどうかだ。現在までに明らかになったKF-Xの姿を見ると、本格的な第5世代ステルス戦闘機とは多少距離がある。代表的な第5世代戦闘機であり、韓国空軍の次期戦闘機であるF-35Aに及ばない水準だ。KF-Xが当初に設定された性能を完全に確保する時期は2030年代中盤以降と見込まれる。この時はアメリカや中国、日本などが開発した第6世代戦闘機が登場する時期だ。国内で開発され、後続の軍需支援が容易という面で稼動率向上には役立つが、レーザー兵器や無人システムとの統合運用など未来戦に必要と予想される技術を含めることは容易ではない。性能の面でKF-Xが対等に対抗することは難しいという評価が出る理由だ。

輸出市場でも同じだ。2030年代になれば、F-35Aの機あたり価格がF-16水準に下がり、西側世界を中心にF-35Aが大衆化する可能性が少なくない。F-16は韓国空軍のFA-50のように、戦争の脅威が非常に低く、空中治安維持任務だけ遂行する国で相変らず使われると見込まれる。ラファールやタイフーン、グリペンなどの戦闘機をすでに開発しているヨーロッパ諸国も輸出に苦労している状況で、画期的な技術適用が行われていないKF-Xでは限界がある

一部では、ヨーロッパの第6世代戦闘機開発に韓国も関心を持つ必要があると指摘する。KF-X開発に相当な人材と費用が投入されており、余力がないという主張もあるが、航空先進国が未来航空戦をどのように準備しているのか調べることだけでも、未来技術開発に役立つということだ。技術保護の傾向が強化され、外国から兵器を導入する代価として技術の移転を受けることが難しくなっているだけに、共同開発に参加する案が第6世代戦闘機関連の技術確保により有効という主張も出ている。人材と資源の制約で独自の未来航空戦への準備が難しい現実を考慮する必要があるという指摘もあり、今後の軍当局の対応に関心が集まっている。(機械翻訳 若干修正)