(朝日新聞 2019/02/16)

 大阪市西成区の商店街に四つの中華門を建てて中国各地の料理店など120店を2025年までに出店する――。中国人経営者らの団体が15日夜、「大阪中華街構想」について概要を発表した。「あまりに唐突な話。無理がある」と地元の反発は根強い。実現するか不透明だが、構想は動き始めた。

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▲中華街の街並みのイメージ図(大阪華商会提供)

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▲中華街の構想エリア

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▲中華街のシンボルになる北門のイメージ図=大阪華商会提供

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▲大阪中華街構想で南門の設置が予定されているアーケード商店街の南端=大阪市西成区


 この商店街で不動産会社を経営する中国人経営者林伝竜(りんでんりゅう)さん(54)ら約40人でつくる「大阪華商会(かしょうかい)」(事務局・西成区)が市内で新年会を開き、地元の金融機関幹部ら招待客190人に計画を説明した。

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▲大阪中華街構想を進める華僑らの中心メンバー=大阪市阿倍野区

 計画されている場所は、大阪メトロ御堂筋線・動物園前駅の南側で十字に広がるアーケード商店街(東西800メートル、南北1200メートル)。日雇い労働者の街・あいりん地区東側に位置する。現在ある中国人経営のカラオケ居酒屋などが、今後、料理店や雑貨店に少しずつ業態を変え、25年までに計120店を新規出店し、224億円の売り上げを目指す。伝統劇の劇場も整備するなどして1千人規模の雇用も作るとしている。

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▲中華街構想が進む商店街。現在、中国人経営者らのカラオケ居酒屋がずらりと並ぶ=大阪市西成区

 林さんは「地域の合意と協力は困難なミッションだが、中華街で西成の活力を高めて地域に貢献したい」とあいさつ。今月中に住民への説明と中華門の本格設計を始める予定という

 新年会には李天然・中国在大阪総領事や大阪府日中友好協会長、各地の華僑総会会長らが駆けつけた。府議会日中友好親善議員連盟の今井豊会長は「企画書を見て新しい大阪の観光名所になると確信した。西成から日中友好の砦(とりで)を築けるよう努力したい」と激励した。

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▲李天然・中国在大阪総領事(右から2人目)が書いた「大阪中華街」の書を持つ林伝竜さん(右)ら=2019年2月15日、大阪市阿倍野区、村上潤治撮影

 新年会に参加した地元商店街の関係者からは戸惑いの声が相次いだ。質店経営の白木聡さん(62)は「こんなに話が進んでいるとは思わなかった」と驚く。「長く華僑が多く住んでいた横浜や神戸とは歴史が違う。強硬なやり方では反対が起こる」。洋服店を営む村井康夫さん(68)は「商店街は100年近い歴史がある。突然、中華街というのは無理だ。協調できるところはしたいが、中華街の名称は受けいれられないし中華門も抵抗がある」。(村上潤治)


池袋北口や西川口のように“観光地ではない”中華街(中国人街)にしかならないでしょうね。